【パナソニックホームズの標準仕様】キラテックとエアロハスは標準?カサート/フォルティナ4つの違いを徹底解剖!

パナソニックホームズで家づくりを考え始めたとき、「標準仕様って、一体どこまで含まれているの?」と悩みますよね。
「あの素敵なキラテックタイルは標準?」
「快適そうな全館空調エアロハスはオプションなの?」
「標準のままだと満足できない家になってしまうんじゃ…」そんな不安は尽きません。
ご安心ください。
この記事を読めば、その複雑な標準仕様の全貌と、賢い選択のヒントがすべてわかります。
この記事でわかること
- ポイント1:標準仕様は「選ぶ商品」で全く違う
- 自由設計の「カサートS(HS構法)」と、コスパ重視の「フォルティナ(F構法)」では、設計ルールも断熱仕様も異なります。
- ポイント2:「キラテック」と「エアロハス」は重要オプション
- この2大技術は、基本的にはオプション扱いです。(※フォルティナXのエアロハスは標準)
- 特にキラテックは、後述する長期保証の条件となるため、非常に重要です。
- ポイント3:「35年長期保証」にはキラテックの採用が必須
- 標準仕様のサイディング外壁の場合、初期保証は「20年」になります。
- 長期的な安心を手に入れるかは、オプション選択にかかっています。
- ポイント4:「オールパナソニック」の設備は標準でも高グレード
- キッチン(ラクシーナ)やお風呂(オフローラ)など、標準設備の満足度が非常に高いのは大きな魅力です。
実は、パナソニックホームズの標準仕様は「どの商品を選ぶか」で全く異なり、「どのオプションを選ぶか」が将来の保証にまで直結しています。
この記事が、あなたの後悔しない家づくりへの確かな羅針盤となります。
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パナソニックホームズの「標準仕様」とは?まず知っておきたい基本のすべて
パナソニックホームズの「標準仕様」って、一体何が含まれているのでしょう?
家づくりの基本となる大切な部分ですが、実は「どの家を選ぶか」で中身が変わる、ちょっと複雑な仕組みです。
- そもそも標準仕様で家は建つ?パナソニックホームズが目指す「良家」の考え方
- 【全体像】標準仕様に含まれる主要項目一覧(構造躯体、外壁、断熱、住宅設備)
- 知っておくべき注意点:標準仕様は商品ラインナップ(カサート・フォルティナ等)で異なる
- なぜ「オールパナソニック」?標準仕様がパナソニック製品で統一される理由とメリット
まずは、この標準仕様がどんなものなのか、基本からやさしく解説していきますね。
そもそも標準仕様で家は建つ?パナソニックホームズが目指す「良家」の考え方
「標準仕様だけで、ちゃんとした家が建つの?」と不安に思うかもしれませんが、もちろん大丈夫です。
パナソニックホームズが目指すのは「良家(りょうか)」という考え方。
これは単に豪華な家ではなく、長く安心して暮らせる「強さ」と「住みやすさ」を大切にする考え方です。
(出典: パナソニック ホームズ株式会社)
この考え方が、標準仕様の土台になっています。
- 地震に強い鉄骨の骨組み
- 長くキレイが続くための部材選び
- 毎日を快適に過ごすための基本的な設備
つまり、標準仕様は「何もない空っぽの箱」ではなく、「安心して暮らせる家」のしっかりとした土台だと考えてください。
【全体像】標準仕様に含まれる主要項目一覧(構造躯体、外壁、断熱、住宅設備)
では、その「標準仕様」には、具体的にどんなものが含まれているのでしょうか?
家の骨格から毎日使う設備まで、まずは主な項目をチェックして全体像をつかみましょう。
| カテゴリ | 主な標準仕様の内容(一例) |
| 構造 | 鉄骨構造(HS構法 または F構法 ※選ぶ家による) |
|---|---|
| 外壁 | 標準仕様のサイディング(※一般的な外壁材) |
| 屋根材 | 標準仕様の屋根材 |
| 断熱材 | ロックウールなど(※選ぶ家により厚みや種類が違う) |
| 窓サッシ | アルミ樹脂複合サッシ(省エネ性能の高いガラス) |
| 住宅設備 | キッチン(ラクシーナ)、お風呂(オフローラ)、トイレ(アラウーノ)など |
| 空調 | 24時間換気システム |
ただし、この表はあくまで基本的な例です。いくつか知っておいてほしいことがあります。
- キラテックタイルや全館空調エアロハスは、基本的にはオプション(追加料金)になることが多いです。
- 選ぶ家の種類(商品)や建てる時期によって、細かい内容は変わることがあります。
- 詳しい内容は、必ず最新のカタログや営業担当の人に確認してくださいね。
知っておくべき注意点:標準仕様は商品ラインナップ(カサート・フォルティナ等)で異なる
ここで、一番大切なポイントをお伝えします。
それは、「標準仕様は、どの家(商品ラインナップ)を選ぶかで全然違う」ということです。
「パナソニックホームズの標準仕様」とひとまとめにはできないんですね。
例えば、人気の「カサート」と「フォルティナ」では、家の骨組み(構造)から違います。
- カサートS: 「HS構法」という方法で、15cm単位で細かく設計できる自由度の高い家です。
- フォルティナ: 「F構法」というパネルで作る方法で、品質が安定しやすく、価格も抑えやすい家です。
- もちろん、選べるオプションや設備のグレードも変わってきます。
カタログを見るときは、「これはどの家の標準仕様なんだろう?」と意識することが、とても重要です。
なぜ「オールパナソニック」?標準仕様がパナソニック製品で統一される理由とメリット
キッチン、お風呂、トイレ…標準仕様のほとんどがパナソニック製品です。
「他のメーカーは選べないの?」と少し不安になるかもしれませんね。
でも、これには「オールパナソニック」ならではの大きなメリットがあるんです。
- 見た目に統一感が出る: スイッチやドア、床などのデザインや色がそろうので、家全体がおしゃれにまとまります。
- 家電や設備が連携する: 「AiSEG2(アイセグ2)」という機械で、エアコンや電気、お湯などをまとめて管理でき、スマートで便利な暮らしが送れます。
- 困ったときの窓口がひとつ: もし設備が故障しても、パナソニックホームズに連絡すればOK。あちこちに電話しなくて済むので安心です。
グループ全体で「暮らしやすさ」を考えてくれているのは、パナソニックホームズならではの強みと言えますね。
【商品ラインナップ別】パナソニックホームズ標準仕様の違いを徹底比較
パナソニックホームズの標準仕様は、どの家(商品)を選ぶかで大きく変わります。
特に「カサート」と「フォルティナ」という2大ラインナップの違いを知ることが、家づくりの第一歩です。
- 主要モデル「カサート」と「フォルティナ」の標準仕様はどこが違う?
- HS構法 vs F構法:選ぶ構造で変わる標準仕様(設計自由度・断熱・コスト)
- 【カサート S/C】プレミアムモデルの標準仕様と特徴(HS構法・F構法)
- 【フォルティナ X/S】コストパフォーマンスモデルの標準仕様(F構法・エアロハス標準搭載)
- 平屋モデル「ヴェッセ」の標準仕様と特徴
ここでは、それぞれのモデルの標準仕様の違いを、分かりやすく比較していきます。
主要モデル「カサート」と「フォルティナ」の標準仕様はどこが違う?
パナソニックホームズには、大きく分けて「カサート」と「フォルティナ」という2つの人気モデルがあります。
この2つは、目指す家づくりの方向性が異なります。
「カサート」は、設計の自由度やカスタマイズ性を重視するプレミアムな位置づけ。
「フォルティナ」は、高い品質を保ちつつ、コストパフォーマンスと効率性を重視したモデルです。
| モデル名 | コンセプト | 主な特徴 |
| カサート (Cassart) | プレミアム・スタンダード | 高い設計自由度、選べる構造(HS/F)、高いカスタマイズ性 |
|---|---|---|
| フォルティナ (Fortina) | コストパフォーマンス | F構法による安定品質、合理的な価格、エアロハス標準搭載モデルあり |
まずは、自分が「とことんこだわりたい派」なのか、「高品質をコスパ良く手に入れたい派」なのかを考えると、どちらが合っているか見えてきますよ。
HS構法 vs F構法:選ぶ構造で変わる標準仕様(設計自由度・断熱・コスト)
モデル選びで最も大きな違いが、この「構法(家の骨組みの作り方)」です。
「HS構法」は自由度を、「F構法」はコストと品質のバランスを重視しています。
標準仕様のベースとなる構造が違うため、断熱材の仕様や設計のルールも変わってきます。
| 比較ポイント | HS構法(カサートSなど) | F構法(フォルティナ、カサートCなど) |
| 構造の種類 | 制震鉄骨軸組構造 | 大型パネル構造(モノコック) |
|---|---|---|
| 設計の単位 | 15cmピッチ(細かく調整可能) | 90cmピッチ(合理的) |
| 特徴 | 柱や壁が少なくても強い。大開口や自由な間取りが得意。 | 工場生産率が高く、品質が安定。工期が短め。 |
| 断熱材(例) | 外壁:ロックウール 170mm | 外壁:ロックウール 75mm + PF 20mm |
| コスト傾向 | 高め | 抑えめ |
どちらもパナソニックホームズが誇る高い耐震性(耐震等級3)を持っています。
その上で、間取りの自由度を最大限に取るならHS構法、コストを抑えつつ大空間も欲しいならF構法、という選択になります。
【カサート S/C】プレミアムモデルの標準仕様と特徴(HS構法・F構法)
パナソニックホームズの顔とも言える「カサート」シリーズ。
実はこの中にも、どの構法を選ぶかで「S」と「C」に分かれます。
カサート S (Cassart S)

- HS構法を採用した、カサートの最上位モデルです。
- 15cm単位の自由な設計が最大の魅力。
- 優れた断熱・遮音性能を持ち、全館空調「エアロハス」もオプションで対応可能です。
- デザインも性能も一切妥協したくない人向けのプレミアム仕様です。
カサート C (Cassart C)
- F構法を採用した、カサートの品質をより合理的にしたモデルです。
- 90cm単位の設計で、コストパフォーマンスに優れます。
- カサートブランドの安心感と品質を、価格を抑えて実現したい人に向いています。
同じ「カサート」という名前でも、ベースの仕様が異なることを覚えておきましょう。
【フォルティナ X/S】コストパフォーマンスモデルの標準仕様(F構法・エアロハス標準搭載)
「フォルティナ」は、F構法をベースに、賢く高品質な家を建てたい人向けのシリーズです。
このフォルティナには、「X」と「S」という大きな違いがあります。
フォルティナ X (Fortina X)
- なんと、全館空調「エアロハス」が標準搭載されています。
- F構法によるコストメリットと、エアロハスの快適性を両立した画期的なモデルです。
- 「設計の自由度はそこそこで良いから、快適な全館空調の家が欲しい」という方に最適です。
フォルティナ S (Fortina S)
- エアロハスを標準としない、F構法のベースモデルです。
- コストパフォーマンスを最大限に重視し、価格を抑えたい人向け。
- もちろん、パナソニックホームズとしての高い基本性能は備えています。
平屋モデル「ヴェッセ」の標準仕様と特徴
パナソニックホームズは平屋にも力を入れており、「ヴェッセ(Vesse)」という専用モデルがあります。
伸びやかな水平ラインを活かした美しいデザインが特徴です。
- 平屋専用の設計: 暮らしのすべてがワンフロアで完結する、効率的な動線を考えた間取りが基本です。
- 勾配天井やロフト: 平屋ならではの縦空間を活かした、開放的なLDKや収納スペースも得意です。
- F構法がベース: 基本的にはF構法をベースに、平屋に最適化された仕様となっています。
平屋を検討している方は、カサートやフォルティナの平屋プランと比較しつつ、この「ヴェッセ」の標準仕様も確認してみると良いでしょう。
パナソニックホームズを象徴する独自技術は標準仕様?オプション?
パナソニックホームズといえば、「キラテック」や「エアロハス」といった独自技術が有名です。
これらが標準仕様なのか、それともオプションなのかは、予算を考える上で非常に重要なポイントですよね。
- 【外壁】光触媒タイル「キラテック」は標準仕様?採用すべき理由と保証への影響
- 【空調】全館空調「エアロハス」は標準搭載?(フォルティナXとカサート)
- 【構造】繰り返す地震に備える「制震技術」の標準レベル
- 【IoT】スマートホーム「AiSEG2」は標準でどこまでできる?
ここでは、気になる独自技術の「標準」と「オプション」の境界線をはっきりさせます。
【外壁】光触媒タイル「キラテック」は標準仕様?採用すべき理由と保証への影響

結論から言うと、「キラテック」タイルはほとんどの商品で標準仕様ではなく、オプション扱いです。
標準仕様の多くは、一般的な「サイディング」という外壁材になります。
しかし、パナソニックホームズで建てる人の9割以上がこのキラテックを採用するとも言われています。
その理由は、単に美しいからだけではありません。
- セルフクリーニング効果: 太陽光で汚れを分解し、雨で洗い流すため、外壁がずっとキレイに保てます。
- メンテナンスコスト削減: 一般的なサイディングに必要な約15年ごとの再塗装が不要になり、長期的なコストを大幅に削減できます。
- 【最重要】35年長期保証の条件: 後で詳しく解説しますが、パナソニックホームズの手厚い「35年初期保証」を受けるためには、このキラテックの採用が必須条件となっています。
初期費用はかかりますが、美観の維持と保証延長のために、「事実上の標準仕様」として選ばれているオプションです。
【空調】全館空調「エアロハス」は標準搭載?(フォルティナXとカサート)
家中の温度を一定に保つ全館空調「エアロハス」も、非常に人気の高い技術です。
これの扱いは、商品によって異なります。
標準搭載のモデル
- 「フォルティナ X」
- 「カサート プレミアム」など一部の最上位モデル
オプション対応のモデル
- 「カサート S」
- 上記以外の多くのモデル
エアロハスは、高性能な「HEPAフィルター」で花粉やPM2.5まで除去し、空気をキレイに保ってくれます。
また、床下の地熱を利用することで、一般的な全館空調より省エネ性能が高いのも魅力です。
「フォルティナX」の登場により、以前より手が届きやすい価格で全館空調を選べるようになったのは大きなニュースです。
【構造】繰り返す地震に備える「制震技術」の標準レベル
地震への強さは、パナソニックホームズが最も誇る性能の一つです。
まず、どの商品を選んでも、国の定める最高ランク「耐震等級3」の強固な構造が標準仕様です。
その上で、「制震(せいしん)技術」は、どの構造を選ぶかで標準レベルが変わります。
HS構法(カサートSなど)
- 「アタックダンパー」という制震装置が組み込まれています。
- 地震の揺れを熱エネルギーに変えて吸収し、建物の揺れそのものを小さくします。
- 繰り返しくる大きな地震へのダメージ蓄積を抑える、より高度な技術です。
F構法(フォルティナなど)
- 面で支えるモノコック構造自体が非常に強固で、地震の力(応力)を建物全体に分散させて受け止める「耐震」構造が基本です。
どちらも非常に地震に強いですが、HS構法は「揺れを減らす」というプラスアルファの安心が標準で備わっている、と考えると分かりやすいです。
【IoT】スマートホーム「AiSEG2」は標準でどこまでできる?

「AiSEG2(アイセグ2)」は、家中の設備や家電を連携させる「司令塔」のようなものです。
これも「カサートアーバン」など一部の先進モデルでは標準搭載ですが、基本的にはオプションとして導入を検討するケースが多いです。
AiSEG2を導入すると、以下のようなスマートな暮らしが可能になります。
- エネルギーの見える化: 太陽光発電の状況や、部屋ごとの電気使用量が一目でわかります。
- 設備の一括コントロール: スマートフォンからエアコンや照明、電動シャッターを操作できます。
- 便利な連携機能:
- お風呂のお湯張りをリビングから操作
- 宅配ボックスに荷物が届いたらお知らせ
- AIが天気予報を見て、太陽光発電で電気自動車に賢く充電
「オールパナソニック」だからこそ、スムーズな連携が魅力のシステムです。
設備別に見るパナソニックホームズの標準仕様(キッチン・風呂・トイレ)
パナソニックホームズの大きな特徴は、水回りなどの主要設備が「オールパナソニック」で構成されている点です。
標準仕様の時点で、非常にグレードの高い設備が揃っているのが魅力ですが、屋根や床、建具にも注目すべき特徴があります。
- 【キッチン】標準仕様「ラクシーナ」でできること・できないこと(ほっとくリーンフード、ワイドコンロ)
- 【浴室】標準仕様「オフローラ」の機能と魅力(スミピカフロア、ナノイー)
- 【トイレ】標準仕様「アラウーノ」のメリット・デメリット(激落ちバブル)
- 【屋根】標準仕様は色あせない「釉Cフラット」瓦
- 【玄関ドア】標準仕様(三協アルミ・YKK製)とスマートキーの扱い
- 【床材・床構造】標準仕様は「突き板フローリング」と「2階ALC板」
- 【天井高・建具】標準2400mm&ハイドアで空間を広く
- 【換気・調湿】標準は「第1種換気HEPA+」。壁には調湿機能も
- 【照明】標準仕様はPanasonic製。人感センサーも
- 【コンセント】標準仕様とマルチメディアコンセント
- 【窓・洗面台】その他の標準仕様(アルミ樹脂複合サッシ・シーライン)
ここでは、標準仕様で選べる主な設備の特徴を見ていきましょう。
【キッチン】標準仕様「ラクシーナ」でできること・できないこと(ほっとくリーンフード、ワイドコンロ)

標準仕様のキッチンは、パナソニック製「ラクシーナ」がベースになることが一般的です。
「ラクシーナ」は、使いやすさとデザイン性を両立させた人気のシステムキッチンです。
標準仕様でも、以下のような魅力的な機能が選べる可能性があります。(※プランによります)
- ほっとくリーンフード: 10年間ファンのお手入れが不要なレンジフード。面倒な掃除から解放されます。
- ワイドコンロ: 3つのコンロが横一列に並び、大きな鍋やフライパンを同時に使ってもぶつかりません。
- 豊富な収納: 使い勝手を考えた引き出し収納が標準です。
一方で、標準仕様では選べる色や天板の種類に制限があることも。
もし最上位の「Lクラス」キッチンにあるような高級なセラミック天板などを求める場合は、オプションでのグレードアップが必要です。
【浴室】標準仕様「オフローラ」の機能と魅力(スミピカフロア、ナノイー)

標準仕様のお風呂(ユニットバス)は、「オフローラ」がベースになることが多いです。
オフローラは、「掃除のしやすさ」と「美しさ」にとことんこだわった設計が特徴です。
- スミピカフロア: 床の隅に目地(溝)がなく、汚れがたまりにくい構造。お掃除がカンタンです。
- カビシャット暖房換気乾燥機: 「ナノイー」技術で、浴室のカビの発生を抑える機能が期待できます。
- 保温浴槽: お湯が冷めにくい構造で、追い焚きの回数を減らし、光熱費節約にも貢献します。
標準でも十分快適ですが、酸素美泡湯(さんそびほうゆ)といった、さらにリラックス効果を高める機能はオプションになります。
【トイレ】標準仕様「アラウーノ」のメリット・デメリット(激落ちバブル)

標準仕様のトイレは、お掃除ラクラクな「アラウーノ」シリーズが設定されます。

陶器ではなく、水アカが付きにくい「有機ガラス系新素材」でできているのが最大の特徴です。
メリット(お掃除ラクラク機能)
- 激落ちバブル: 流すたびに2種類の泡で便器内を洗い流し、汚れを付きにくくします。
- スパイラル水流: 渦を巻くような水流で、少ない水量でもパワフルに洗浄します。
- フチ裏なし形状: 汚れがたまりやすいフチの裏側がないため、サッと拭くだけでキレイになります。
デメリット(注意点)
- 有機ガラス系素材は、研磨剤入りのブラシや強い洗剤でこすると傷がつく可能性があるため、お掃除方法に少しだけ注意が必要です。(柔らかいブラシや中性洗剤を使います)
【屋根】標準仕様は色あせない「釉Cフラット」瓦
パナソニックホームズの屋根の標準仕様は、「釉Cフラット」という瓦です。
これは粘土瓦に釉薬(うわぐすり)を塗って焼いた陶器の瓦で、現代風のフラットなデザインが特徴です。
- 表面にツヤがあり、水がしみこみにくい
- 耐久性が非常に高く、色あせしない
- 遮音性・断熱性が高い
最大の魅力は、塗り直しなどのメンテナンスコストが将来的にかからないこと。
瓦屋根は重いため耐震性を心配する声もありますが、パナソニックホームズは強靭な制震鉄骨軸組構法(HS構法)などがベース。
家の構造自体が非常に強いため、重い瓦屋根を採用しても耐震性はしっかり確保されています。
【玄関ドア】標準仕様(三協アルミ・YKK製)とスマートキーの扱い
玄関ドアの標準仕様は、断熱性能の高い玄関ドアで、鍵は一般的なシリンダー錠です。
- 三協アルミ製、YKK AP製のパナソニックオリジナル仕様
- 玄関床タイルはリビエラ製が標準になることが多いです。
注意点として、これらはパナソニック独自仕様のため、単純に他社製品に変えられない場合があります。
また、引き戸タイプも選べますが、断熱性の観点からは開き戸タイプが推奨される傾向にあります。
今人気のスマートキー(電子錠)はオプションになるため、採用したい場合は予算に入れておきましょう。
【床材・床構造】標準仕様は「突き板フローリング」と「2階ALC板」

床材の標準仕様は、Panasonic製の「突き板(つきいた)フローリング」です。
これは、表面にごく薄い天然木を貼ったもので、無垢床のような風合いと耐久性を両立しています。
- 主なラインナップ:
- ベリティスフロアーWクラフト
- アーキスペックフロアーWクリアA
- 特徴:
- 抗ウイルス・抗菌加工が施され、衛生的です。
- 耐久性が高く、傷がつきにくいです。
- 施工箇所:
- リビング、ダイニング、居室、廊下、キッチンなどが標準です。
- トイレと洗面所はクッションフロアが標準となります。
また、床の構造体も強固で、特に2階の床にALC板(軽量気泡コンクリート)を使っているのが特徴。
これにより、1階への防音性が高まるほか、建物全体の耐火性も向上します。
【天井高・建具】標準2400mm&ハイドアで空間を広く

パナソニックホームズの天井高の標準仕様は、「カサートS」などで2400mm(2m40cm)です。
これは一般的な新築戸建ての標準的な高さですが、パナソニックホームズには空間を広く見せる強力な味方があります。
それが、標準仕様の室内ドア(建具)であるPanasonic製「ベルティス」シリーズです。
- 標準で「ハイドア」仕様:
- 最大の特徴は、室内ドアが天井高と同じ高さの「ハイドア」である点です。
- ドアの上の壁(垂れ壁)がなくなるため、視線が上に抜け、空間が広くスッキリおしゃれに見えます。
- ソフトクローズ機能:
- 引き戸には、閉まる直前にブレーキがかかり、ゆっくり静かに閉まる機能が標準で付いています。
床材や階段も同じ「ベルティス」シリーズで揃えられるため、家全体でデザインの統一感を出しやすいのも大きな魅力です。
もちろん、さらに開放的な空間にしたい方は、オプションで天井高を上げることも可能です。やすいのも大きな魅力です。
【換気・調湿】標準は「第1種換気HEPA+」。壁には調湿機能も

快適な室内の「空気の質」にも、パナソニックホームズならではのこだわりが標準仕様に含まれています。
標準で「第1種換気システム」が採用されており、熱効率の良い換気が可能です。
- エコナビ搭載換気システム HEPA+:
- 床下から取り入れた外気を、高性能「HEPAフィルター」でキレイにします。
- このフィルターは、粒径0.3㎛の微小粒子を99.97%捕集する能力があり、PM2.5やさらに小さいPM0.5まで取り除きます。
- キレイな空気だけを家中に供給し、汚れた空気を排気します。
- 壁下地に「稚内珪藻土」を標準採用:
- 壁紙の下にある石膏ボードに、調湿機能を持つ「稚内珪藻土(けいそうど)」が混ぜ込まれています。
- 梅雨時は湿気を吸収し、冬は乾燥を防ぐなど、室内の湿度を快適に調整してくれます。
なお、家全体の温度を管理する全館空調「エアロハス」はオプションとなります。(※フォルティナXを除く)
【照明】標準仕様はPanasonic製。人感センサーも

照明はもちろん、すべて標準でPanasonic製が採用されます。
適材適所で、必要な照明が標準仕様として組み込まれているのが特徴です。
- 玄関・玄関ホール: 人感センサー付きダウンライト
- トイレ: LEDダウンライト+かってにスイッチ(自動点灯・消灯)
- リビング・居室: 引掛シーリング(※好みの照明を後付け可能)
- キッチン・洗面室・廊下: LEDダウンライト
- 階段: LEDブラケット(壁付け照明)+LEDフットライト(足元灯)
このように、人感センサー付きの照明が玄関やトイレに標準で付くのは嬉しいポイントですね。
リビングなどはあえて「引掛シーリング」が標準になっており、自分で購入したおしゃれなペンダントライトなどを設置できるようになっています。
暖色や白色など光の色で悩む場合も、パナソニックの展示場で実際の光を体験できるので安心です。
【コンセント】標準仕様とマルチメディアコンセント

コンセントも、もちろんPanasonic製が標準仕様です。
標準で設置されるコンセントには、以下のような種類があります。
- マルチメディアコンセント:
- テレビアンテナ端子やLANケーブルの差し込み口がまとまったもので、各居室に1つ標準で設置されます。
- ダブルコンセント:
- 一般的な2つ口のコンセントで、各部屋に2つ以上設置可能です。
- アース付きコンセント:
- キッチンや洗面所など、水回りに必要な個数が設置されます。
- 屋外用コンセント:
- 防水コンセントや、EV(電気自動車)充電用コンセント、外構用コンセントも標準で含まれます。
標準の数で足りない場合はオプションで追加することになります。
コンセントの位置や数は、後から変更するのが非常に困難な部分です。
設計段階で、家具の配置や家電の使い方をしっかりシミュレーションして、使い勝手を優先して設置しましょう。
【壁紙(クロス)】標準仕様は「透湿クロス」
壁紙(クロス)の標準仕様は、パナソニックオリジナルの「透湿クロス」です。
これは、「換気・調湿」の項目で紹介した、壁下地の「調湿石膏ボード(稚内珪藻土入り)」の性能を最大限に活かすための仕様です。
- 透湿クロス:
- 石膏ボードが持つ湿気を吸ったり吐いたりする機能(調湿)を妨げないよう、湿気を通す性質を持ったクロスです。
- 防汚クロス:
- トイレや洗面所などの水回りには、汚れが付きにくく掃除がしやすい防汚機能付きのクロスが標準で使われます。
標準の透湿クロスでも、カラーやデザインのラインナップは豊富に用意されているため、好みのインテリアに合わせて選ぶことができます。
ちなみに、クローゼットの中はクロス仕上げではなく、少し模様の入った化粧ボードが標準で設置されますよ。
【窓・洗面台】その他の標準仕様(アルミ樹脂複合サッシ・シーライン)
最後に、窓と洗面台の標準仕様です。
- 窓「アルミ樹脂複合サッシ」:
- 外側が耐久性の高いアルミ、室内側が熱を伝えにくい樹脂でできたサッシが標準です。
- ガラスも断熱性の高い「Low-E複層ガラス(アルゴンガス入り)」で、冬の結露や夏の暑さを軽減してくれます。
- 洗面台「シーライン」:
- シンプルで使いやすく、収納も豊富なパナソニック製の洗面化粧台が標準です。
- 鏡の裏がすべて収納になっている三面鏡タイプが選べることも多いです。
パナソニックホームズの標準仕様で後悔しないための「オプション」戦略
パナソニックホームズは、標準仕様のままでも高品質な家が建ちます。
しかし、「オプション」をどう選ぶかで、住んでからの満足度や将来のコストが大きく変わってくるのも事実です。
- 標準仕様のまま建てた場合のリアルな評判・口コミ(満足点と後悔ポイント)
- これは追加したい!人気の「おすすめオプション」ランキングTOP5
- 【オプション価格】キラテックやエアロハスを追加した場合の費用目安
- 予算オーバーを防ぐ賢いオプションの選び方と優先順位
ここでは、標準仕様をベースに、後悔しないためのオプション戦略を考えます。
標準仕様のまま建てた場合のリアルな評判・口コミ(満足点と後悔ポイント)
標準仕様のままで建てた場合、どのような声があるのでしょうか。
「オールパナソニック」の設備はグレードが高いため、「設備への満足度」は非常に高い傾向があります。
満足点(リアルな評判)
- 「標準のキッチン(ラクシーナ)でも機能十分。ワイドコンロが便利すぎる」
- 「アラウーノのおかげでトイレ掃除が本当に楽になった」
- 「スイッチや建具のデザインが統一されていて、家全体がスッキリおしゃれ」
後悔ポイント(リアルな評判)
- 「予算を気にして標準のサイディングにしたけど、やっぱりキラテックにすれば良かった」
- 「標準仕様の断熱でも十分暖かいが、光熱費を考えるとエアロハスや断熱グレードアップを検討すべきだった」
- 「契約後にコンセントの位置を変えたくなり、オプション費用がかさんだ」
後悔ポイントの多くは、**「後から変更できない部分」や「長期的なコストに関わる部分」**に集中しているようです。
これは追加したい!人気の「おすすめオプション」ランキングTOP5
では、後悔しないために、多くの人が選んでいる人気のオプションは何でしょうか。
必須とも言えるものから、暮らしを豊かにするものまで、ランキング形式で紹介します。
- 【第1位】外壁タイル「キラテック」
- 理由: 35年保証の必須条件であり、長期的な美観とメンテナンスコスト削減効果が絶大のため。
- 【第2位】全館空調「エアロハス」
- 理由: 一度体験すると戻れないほどの快適性。温度差のストレスがなく、空気もキレイに保てるため。(※フォルティナXなら標準です)
- 【第3位】太陽光発電 + 蓄電池 + AiSEG2
- 理由: 電気代高騰への対策と、災害時の備えとして。AiSEG2で賢くエネルギーを管理できます。
- 【第4位】玄関ドアの「スマートキー」
- 理由: 毎日の「鍵を開ける」という動作が劇的に楽になるため。荷物が多い時や、子供を抱っこしている時に実感します。
- 【第5位】窓・断熱性能のグレードアップ
- 理由: より高性能な「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」に変更することで、光熱費をさらに削減し、快適性を高めるため。
【オプション価格】キラテックやエアロハスを追加した場合の費用目安
人気のオプションがいくら位かかるのか、気になりますよね。
あくまで家の大きさや仕様によって変動する「目安」ですが、一般的に言われる価格帯を参考にしてください。
- 外壁タイル「キラテック」:
- 標準のサイディングからの差額で、約100万円〜200万円程度の追加費用が見込まれます。
- 全館空調「エアロハス」:
- 個別エアコンを各部屋につける場合との差額で、約150万円〜250万円程度の追加費用が見込まれます。
- 太陽光発電システム:
- 載せる容量(kW)によりますが、100万円〜200万円程度が一般的です。
- 玄関スマートキー:
- 約5万円~10万円程度の追加費用が見込まれます。
これらは大きな金額ですが、光熱費の削減やメンテナンス費用の削減(キラテックの場合)で、長期的に回収できる可能性があるかも含めて検討することが重要です。
予算オーバーを防ぐ賢いオプションの選び方と優先順位
「あれもこれも」と追加すると、予算はあっという間に膨れ上がります。
賢くオプションを選ぶには、「優先順位」をつけることが鉄則です。
以下のような基準で優先順位を考えてみてください。
- 優先度【高】:後から変更・追加が不可能なもの
- 例:構造(HS構法)、断熱材の厚み、外壁(キラテック)
- これらは家の寿命や基本性能、将来のコストに直結します。
- 優先度【中】:暮らしの快適性に大きく関わるもの
- 例:全館空調(エアロハス)、窓の性能(トリプルガラス)、太陽光発電
- 日々の光熱費や健康にも影響します。
- 優先度【低】:後からでも追加・変更が可能なもの
- 例:一部のIoT家電、内装の装飾、外構(カーポートなど)
- これらは住み始めてから、必要に応じて追加することも検討できます。
まずは「後からやり直せないこと」に予算をしっかりかけ、満足度を高めるのが賢い選択です。
標準仕様で建てるパナソニックホームズの価格と保証
標準仕様をベースにした場合のリアルな価格や、パナソニックホームズならではの手厚い保証制度。
これらは、ハウスメーカーを決定する上で最も重要な判断材料になります。
- 標準仕様ベースでの坪単価と総額シミュレーション(フォルティナ・カサート別)
- 「35年長期保証」の適用条件は?標準仕様(サイディング)だと20年になる?
- 地震あんしん保証は標準仕様でも付く?保証内容を解説
お金と安心に関わる、大切なポイントを解説します。
標準仕様ベースでの坪単価と総額シミュレーション(フォルティナ・カサート別)
パナソニックホームズの坪単価は、選ぶ商品やオプションによって幅があります。
あくまで**「標準仕様」に近い状態での目安**として、坪単価の傾向を見てみましょう。
| 商品ラインナップ | 坪単価(目安) | 特徴 |
| フォルティナ S | 約60万円台~ | F構法。エアロハスなし。最もコストを抑えやすい。 |
|---|---|---|
| カサート C | 約60万円台~ | F構法。カサートブランドの品質を合理的価格で。 |
| フォルティナ X | 約70万円台~ | F構法 + エアロハス標準。快適性とコスパを両立。 |
| カサート S | 約70万円台~ | HS構法。設計自由度が最も高い。 |
仮に35坪の家を建てるとした場合、
- フォルティナS(坪65万):約2,275万円
- カサートS(坪75万):約2,625万円
といった計算になりますが、これは「建物本体価格」の目安です。
実際にはこれに、キラテックなどのオプション費用、付帯工事費、諸経費などが加わり、総額はプラス数百万円になることを見込んでおく必要があります。
「35年長期保証」の適用条件は?標準仕様(サイディング)だと20年になる?
パナソニックホームズの保証は非常に手厚いですが、ここで重大な注意点があります。
魅力的な「35年間の初期保証」(構造躯体)と「30年間の防水保証」は、自動で適用されるわけではありません。
【要注意】35年保証プランの適用条件
- 外壁に「キラテック」タイル(または天然石)を採用すること
- 屋根に指定の高耐久屋根材を採用すること
もし、これらの条件を満たさない標準仕様(サイディング外壁など)を選んだ場合、保証期間は以下のようになります。
20年保証プラン
- 構造躯体:20年間
- 防水:15年間
つまり、標準仕様のままでは、保証期間が短くなるのです。
多くの人がキラテックを選ぶ理由は、この保証期間の差も大きく影響しています。
地震あんしん保証は標準仕様でも付く?保証内容を解説
パナソニックホームズには、通常の保証とは別に、独自の「地震あんしん保証」という制度があります。
これは非常に強力な保証で、標準仕様でもオプションでも、すべてのパナソニックホームズの家に付いてきます。
保証内容
- 万が一、地震の揺れによって家が全壊・半壊した場合、パナソニックホームズが建て替えや補修をしてくれます。
- 保証期間は最長35年間、最大5,000万円までが保証されます。
- 掛金は不要です。
一般的な地震保険では、被害額の最大50%までしか補償されないことが多いです。
それに対し、この保証は「現状復帰」をサポートしてくれる、まさに「あんしん」の制度。
これは、自社の制震・耐震技術に対する絶対的な自信の表れと言えますね。
パナソニックホームズの標準仕様に関するよくある質問(Q&A)
ここまで標準仕様について詳しく見てきましたが、まだ細かな疑問が残っているかもしれません。
他社との比較や、マニアックな疑問まで、よくある質問にお答えします。
- Q. パナソニックホームズの標準仕様は他社(積水ハウスや一条工務店)と比べてどうですか?
- Q. 標準仕様のキッチン(ラクシーナ)を他社製(LIXILやTOTO)に変更できますか?
- Q. 標準仕様の詳細はカタログで確認できますか?
- Q. 契約後に標準仕様が変更になることはありますか?
気になる疑問をここでスッキリ解消しましょう。
Q. パナソニックホームズの標準仕様は他社(積水ハウスや一条工務店)と比べてどうですか?
標準仕様の「設備グレード」は業界トップクラスと言えます。
キッチン、バス、トイレが標準でパナソニックの高品質な製品(ラクシーナ、オフローラ、アラウーノ)なのは大きな強みです。
他社と比較した場合、以下のような傾向があります。
積水ハウスなど(鉄骨系)
- 構法や設計自由度など、近い部分でライバルとなります。
- 設備はパナソニックホームズほど「自社製品」で固めていないため、選べるメーカーの幅が広い場合があります。
一条工務店など(木造・性能特化系)
- 一条工務店は「窓(トリプルガラス)」や「全館床暖房」など、断熱・空調性能に関する部分が標準仕様で非常に高いレベルにあるのが特徴です。
- どこを標準とし、どこをオプションとするか、メーカーの「哲学の違い」が出てくるところです。
Q. 標準仕様のキッチン(ラクシーナ)を他社製(LIXILやTOTO)に変更できますか?
基本的には難しいか、推奨されないケースが多いです。
理由は、パナソニックホームズが「オールパナソニック」のエコシステム(連携)を前提に、部材の価格や設計を最適化しているためです。
- 設計上の問題: 他社製品を入れると、デザインの統一感が損なわれたり、AiSEG2との連携ができなかったりする可能性があります。
- コストの問題: 標準仕様から外すことで、かえって割高になってしまうケースも考えられます。
- 保証の問題: 設備トラブルの際の窓口が複雑になることも。
どうしても他社製品を入れたい強いこだわりがある場合は、契約前の設計段階で、必ず営業担当者に相談してください。
Q. 標準仕様の詳細はカタログで確認できますか?
「概要」は確認できますが、「あなたの家の標準仕様」のすべては分かりません。
カタログには、様々な商品ラインナップやオプションが魅力的に掲載されています。
- カタログは「夢を広げるもの」: カタログを見て「こんな機能が欲しい」「このデザイン素敵」という好みを見つけるために使いましょう。
- 標準仕様は「打ち合わせで決まるもの」: あなたが選んだ商品(例:フォルティナX)と、あなたの間取りプランに基づいた「正式な標準仕様書」は、営業担当者との打ち合わせの中で提示されます。
「これは標準ですか?オプションですか?」と、一つひとつ確認していく作業が非常に重要です。
Q. 契約後に標準仕様が変更になることはありますか?
お客様の都合による変更は、原則として「オプション(追加費用)」となります。
契約(本契約)は、その時点の「標準仕様」と「オプション」をすべて確定させた上で行うものです。
- 契約後の変更は高額に: 契約後に「やっぱりキッチンを変えたい」「窓を増やしたい」となると、大きな追加費用や、場合によっては設計のやり直しが発生します。
ただし、例外もあります。
- メーカー側の都合(軽微な変更):
- 建築時期によって、トイレやキッチンの型番が「後継の最新モデル」に切り替わる、といった性能が向上する変更はあり得ます。
- その場合は、事前に説明があるはずです。
契約書にサインする前に、標準仕様とオプションのすべてに納得しているか、徹底的に確認しましょう。
まとめ:パナソニックホームズの標準仕様は商品ごとの理解とオプション選択が鍵
パナソニックホームズの標準仕様について、その全体像から商品別の違い、オプション戦略まで徹底的に解説してきました。
- ポイント1:標準仕様は「選ぶ商品」で全く違う
- 自由設計の「カサートS(HS構法)」と、コスパ重視の「フォルティナ(F構法)」では、設計ルールも断熱仕様も異なります。
- ポイント2:「キラテック」と「エアロハス」は重要オプション
- この2大技術は、基本的にはオプション扱いです。(※フォルティナXのエアロハスは標準)
- 特にキラテックは、後述する長期保証の条件となるため、非常に重要です。
- ポイント3:「35年長期保証」にはキラテックの採用が必須
- 標準仕様のサイディング外壁の場合、初期保証は「20年」になります。
- 長期的な安心を手に入れるかは、オプション選択にかかっています。
- ポイント4:「オールパナソニック」の設備は標準でも高グレード
- キッチン(ラクシーナ)やお風呂(オフローラ)など、標準設備の満足度が非常に高いのは大きな魅力です。
パナソニックホームズの家づくりは、「標準仕様」という土台の上に、「どのオプションを積み上げて自分たちの理想の家にするか」というパズルのようです。
特に、主要なオプションの「採用・不採用」は、保証内容にも直結します。
| 検討項目 | 標準仕様(一例) | おすすめオプション | 備考 |
| 外壁 | サイディング | キラテックタイル | 35年保証の必須条件 |
| 空調 | 個別エアコン | 全館空調エアロハス | フォルティナXは標準搭載 |
| 初期保証 | 20年(サイディングの場合) | 35年(キラテック採用時) | 大きな差が出ます |
この記事を読んで、「思ったより複雑だな」「自分たちの場合はどうなるんだろう?」と感じたかもしれません。
それこそが、家づくりの正しいスタートラインです。
本当の標準仕様と、あなたの希望を叶えるためのオプション費用を知る唯一の方法は、「あなただけの間取りと見積もり」をもらうこと。
まずは無料のカタログ請求から始めて、パナソニックホームズが提案する「良家」の具体的なイメージを掴んでみてください。
その上で、複数のハウスメーカーとプランを比較検討することが、後悔しない家づくりへの一番の近道ですよ。
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