【もう悩まない】注文住宅の間取り決めのやり方!コツや注意点まで解説
「注文住宅の間取りを決めたいけど、何から始めればいいんだろう」
「ハウスメーカーからの提案を待っていればいいのかな?」
「間取りはあとから変えられないから、失敗したくない・・・」
このような悩みをお持ちではありませんか。
間取り決めは一番楽しい反面、自由に決められるゆえに難しく、どう進めればいいかわからず悩む人も少なくありません。
この記事でわかること
理想の暮らしを実現する家づくりができるよう、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
注文住宅の間取り決めのやり方を全5ステップで解説!
注文住宅の間取りは、ヒアリングをもとにハウスメーカーが提案してくれます。
しかし、希望をきちんと整理せずに伝えてしまうと、理想とかけ離れた間取りができてくる可能性が高いです。
間取り決めは以下の5ステップで進めましょう。
順番に解説していきますね。
①家族構成などから欲しい部屋・要望を決める
まずは家族構成や生活スタイルを踏まえて、欲しい部屋を考えましょう。
「やっぱりあの部屋も欲しかったな・・・」と後悔しないために、ここでは予算などの制約は無視してかまいません。
将来的に子どもが増える可能性や年齢差も考慮してくださいね。
また、できるだけ具体的に挙げることをおすすめします。
たとえば以下のようなイメージです。
- アイランドキッチンがある広いリビングが欲しい
- 食材の買い置きや家電をしまえるパントリーが欲しい
- 家族4人分の衣類が収納できる広さのファミリークローゼットが欲しい
- 在宅勤務用の静かに集中できる仕事スペースが欲しい
- 脱衣所と洗面所は分けたい
欲しい部屋・要望が浮かびにくいときは、ハウスメーカーカタログやWebサイトで間取りの事例を見てみるのもいいですよ。
②土地や周辺環境を確認する
次に、土地の広さや向き、周辺にある建物や道路を確認しましょう。
土地の広さによって家の大きさが決まり、向きは採光や風通しに影響します。
また、近接する家との距離、道路の人通りやクルマの多さによっても最適な間取りは変わります。
確認したいのは以下のような点です。
確認するポイント | 間取りへの影響 |
土地の広さ・形 | 家や庭の広さ、部屋の配置 |
土地の向き | 日当たり、風通し |
道路の方角 | 玄関や部屋の配置、リビングの広さ |
道路からの距離・高低差 | 駐車場や庭、リビングの配置 |
隣の建物からの距離・高低差 | 窓の配置、日当たり、景観 |
周囲の人通り・クルマの多さ | リビングや寝室の配置、玄関の向き |
土地や周辺環境はハウスメーカー側でも確認してくれますが、細かく見てくれるとは限りません。
自分でも把握しておくことをおすすめします。
③優先順位・こだわりポイントを決める
予算や建ぺい率などの制約があるため、すべての希望を叶えるのは難しい場合がほとんどです。
優先順位やこだわりポイントを決めることで、ハウスメーカーの担当者はできる限り希望に近い間取りになるよう考えてくれます。
「どの部屋も欲しくて決められない」と思う方もいるでしょう。
以下のポイントを考慮するのがコツです。
- どれくらい満足できるか(絶対に欲しいと思っているのか、憧れ程度なのか)
- どれくらいの頻度で使うか(毎日使う、来客時のみなど)
- どれくらいの期間使うのか(ずっと使う、子育て期間のみなど)
- コスパはいいか
- ほかの方法で実現できないか
- 後からつけることはできないか
これらを踏まえて、たとえば以下のように優先順位やこだわりポイントを整理します。
要望 | 優先度 |
---|---|
アイランドキッチンは昔からの夢なので、絶対に欲しい | ◎ |
見晴らしがいい東側に大きな窓を設けたい | 〇 |
玄関収納が欲しい | △ |
洗濯を洗って干してそのまま収納できる動線が欲しい | ◎ |
こだわりたい点とこだわらない点を決めることで、満足感の高い間取りになるでしょう。
家づくりのコンセプトや要望の決め方については別記事でさらに詳しく解説していますので、参考にしてくださいね。
④ハウスメーカーに間取りを提案してもらう
ハウスメーカーの担当者に優先順位・こだわりポイントを伝え、間取りを提案してもらいましょう。
間取り提案は、複数の会社から受けることをおすすめします。
ハウスメーカーによって得意な工法や間取りの自由度、設計士のレベルが違うためです。
同じ要望でも、まったく別の間取りを提案されることは少なくありません。
また、家づくりには大小さまざまなトラブルがよく起きます。
「この人に任せたい!」と思える、信頼できる担当者やハウスメーカーを選ぶことが大切です。
家にいながら複数のハウスメーカーから間取りの提案を受けることが出来るサービスもありますので、ぜひ使ってみてください。
⑤納得がいくまでブラッシュアップしていく
ハウスメーカーから間取りを提案されたあとは、納得いくまで何度もブラッシュアップしてください。
最初に出てくる間取りが理想的であることはほとんどありません。
また、提案の内容によっては優先順位が入れ替わることもあります。
ハウスメーカーもそのことはわかっていますし、その間取りに住むのは自分自身です。
理想の暮らしに近づけるために、遠慮せずどんどん想いを伝えましょう。
ただし、補助金やつなぎ融資などでスケジュールが決まっている場合は、間取り決めに時間をかけすぎないようにご注意ください。
本当にこれでいいのかな?もっといいアイデアはないかなと感じた場合は、他の間取りと見比べてみるのがとても大切です。
比較することで、いい部分も見えてきますからね。
ぜひ遠慮せずに間取りの提案を受けましょう。
失敗しない間取り決めのコツ・チェックポイント5個
間取り決めで失敗しないために、以下の5つを実施しましょう。
それぞれ解説していきますね。
①生活動線・家事動線をチェック
間取りを見ながら実際の暮らしを想像し、生活動線や家事動線にムダがないか確認しましょう。
動線が悪いと余計な移動が多くなり、ストレスが生じてしまいます。
とくに階段の登り下りは見落としがちなポイントです。
重要なのは、間取りの上で生活をしてみること。
たとえば、以下の流れを想像してみます。
- 起床 → 洗面 → 食事 → 着替え → ゴミ出し
- 帰宅 → 荷物を置く → 手を洗う → リビング
- 洗濯 → 干す → クローゼットに収納
- 食材を冷蔵庫から出す → 調理 → 配膳・ 生ゴミを捨てる
- パジャマを取りに行く → お風呂・歯磨き → 就寝
上記以外にもさまざまな動線があるので、移動が多くストレスになりそうであれば、間取りを考え直してみましょう。
すべての動線がうまくいくのは難しいので、優先度の高い動線から考えてみてくださいね。
②採光と風通しをチェックする
採光と風通しが問題なさそうか確認しましょう。
最近の住宅は気密性が高いため、風通しが悪いとハウスダストがこもりやすくなります。(換気がきちんと行われれば問題ありません)
家の方角やとなりの家の高さをふまえて、日光が十分に入りそうか確認してください。
とくに冬は日当たりが悪くなるので、注意が必要です。
気になる場合は日照シミュレーションの依頼を検討しましょう。
また、窓の配置や大きさ、窓の外に建物がないかを確認してください。2つの窓が対角に配置されていたり、窓の外に建物がなかったりするほうが風通しがよくなります。
どうしても窓を十分に配置できない場合は、換気扇の設置を検討しましょう。
③音の伝わり方をチェックする
生活音が気になるような間取りでないか確認しましょう。
以下のようなものがあります。
- キッチンで料理をする音
- 洗濯機が動く音
- トイレの用を足す音、流す音
- テレビの音
たとえば洗濯機の真上に寝室がある場合、夜中に音が気になるかもしれません。
吹き抜けやリビング階段の場合は、テレビの音や話し声が2階の個室まで筒抜けなこともあります。
音が気になりそうであれば、間取りを見直してみましょう。
④外観をチェックする
家の外観が自分好みかどうか確認しましょう
。お気に入りの外観やデザインであれば、家を見るたびに満足感がありますよ。
- 窓の高さはそろっているか
- バランスはおかしくないか
- 室外機などが家の正面に来ていないか
ただし何十年も住むことになるため、奇抜なデザインはおすすめしません。
また、近くに同じような外観の家がないか注意しましょう。
⑤防犯性・安全性をチェック
防犯性・安全性にも注意を払いましょう。
窓のサイズを小さくしたり、面格子を設けたりしましょう。
一方で窓が小さすぎると、日当たりや風通しが悪くなるため注意してください。
また、安全性については以下のような点を確認しましょう。
- 階段の1段ごとの高さが高すぎないか
- 調理中や洗濯物を干すときなどに、子どもの様子が見える間取りか
- 玄関の目の前に道路があるなど、子どもが飛び出したときに危なくないか
- 2階の子供部屋の窓の高さは低すぎないか
間取り決めでこれだけはやっておくべきこと・注意点
失敗しない家づくりのために、間取り決めでは必ず次のことをしてください。
それぞれ具体的に解説しますね。
①必ずメモや議事録をとっておく
間取り決めの打ち合わせでは、必ずメモや議事録をとりましょう。
間取り決めは決めることが多く、長期間に渡ることもあります。
- 言った言わないのトラブルを防ぐ
- 決まった事を後で確認できる
- 今後やるべきことが明確になる
ハウスメーカーの担当者が議事録をとってくれる場合もありますが、ヌケモレがないように自分でもとるようにしましょう。
議事録は自分とハウスメーカー側との共通認識の内容になっておく必要があるため、日付とサインをもらうことをおすすめします。
打ち合わせの終わりに、「今日決まったことの確認とサインお願いします。」と伝えるといいですよ。
議事録の取り方としておすすめは紙に手書きです。理由は、間取りなどに図が描けるから。
さらに慎重にいきたい方はボイスレコーダーも併用してくださいね。
②不安な点、疑問な点はしっかりと確認する
不安や疑問に感じる点が少しでもあれば、担当者にしっかりと確認しましょう。
工事が始まってから後悔しないために、間取り決めの段階で解消しておくことが大切です。
とくに以下の点は、多くの人が不安・疑問を持ちます。
- 日当たり
- 垂れ壁やニッチといった施工面
- 断熱性や気密性
- 住宅の保証
- 費用面やローンの支払い
- 補助金や減税
また、まだ疑問に感じていない(気づいていない)点もあるかもしれません。
後悔事例などを参考に、不安・疑問点を洗い出すとよいでしょう。
間取り決めでよくある質問
間取り決めにおいて、よくある質問を2つご紹介します。
- 間取りを決めるのにかかる期間はどれくらいですか?
- 注文住宅の間取りの変更は何回まで可能ですか?
- 間取りを自分で書くのはアリですか?
それぞれ回答しますね。
間取りを決めるのにかかる期間はどれくらいですか?
間取りを決めるのにかかる期間は3〜6ヶ月が目安です。
土地探しや工事の期間も含めると、多くの方は引き渡しまで8ヶ月〜1年4ヶ月ほどかかっています。
人それぞれのためこの期間にこだわる必要はありませんが、以下の方はスケジュールを意識しておきましょう。
- 補助金や減税を利用する
- つなぎ融資を利用する
焦って間取りを決めても後悔につながりやすいため、ご自身の事情に合わせてゆとりを持って進めることをおすすめします。
注文住宅の間取りの変更は何回まで可能ですか?
家を建てる工事の前に、ハウスメーカーが建築確認申請という手続きを行います。
この建築確認申請の前であれば、間取り変更は何度でも可能であることが多いです。
ただしハウスメーカーによっては、建築確認申請の前であっても3回目以降や5回目以降の間取り変更には費用が発生するケースがあります。
事前に担当者に確認しておきましょう。
間取りを自分で作るのはどうですか?
間取りを自分で書くのはおすすめしません。
間取りを考えるうえでは、建築基準法やハウスメーカーの社内基準を守る必要があるため、素人にはどうしても難しいです。
また、経験豊富なプロが考えた間取りの方が、快適な暮らしができる可能性が高いです。
ハウスメーカーを比較するうえで、提案力を見られるチャンスでもあります。
ただし、ハウスメーカーから提案された間取りに対して、しっくりこないポイントをうまく言葉にできない場合は、間取り図や絵を書いて表してもよいでしょう。
契約前は無料でプロに間取りを作ってもらえるチャンスです。
ぜひ遠慮せずに間取りの提案を受けましょう。
【無料】間取りを依頼するやり方を解説
では、実際に無料で間取りプランを作成してもらうやり方を解説します!
とても簡単ですよ。3分で完了します。
住宅展示場に行くより断然ラクです
間取りプランが作ってもらえるサイトへアクセスします。
選択形式なので、簡単です!
家の希望、土地の希望の順で続きますが1分程度で終わります。
要望は思いつく限り詳しく書きましょう。
詳しく書かないと、提案してくれる側も何を重要視すればいいのか分かりませんからね。
あまり多すぎても資料が多くなり大変なので、4~5社程度がおすすめです。
2日~1週間程度で各社から資料が届きます。
まとめ
注文住宅の間取り決めは以下の5ステップで進めることをおすすめします。
- 家族構成などから欲しい部屋を決める
- 土地や周辺環境を確認する
- 優先順位・こだわりポイントを決める
- ハウスメーカーに間取りを提案してもらう
- 納得がいくまでブラッシュアップしていく
また、間取り決めで失敗しないために、次のポイントについて必ずチェックしてください。
- 生活動線・家事動線をチェック
- 採光と風通しをチェックする
- 音の伝わり方をチェックする
- 外観をチェックする
- 防犯性・安全性をチェック
家づくりは決めることが多く期間も長いため、トラブルや後悔が少なくありません。
打ち合わせではメモや議事録をとるようにし、不安や疑問点はしっかりと確認しましょう。