買わない方がいい・買ってはいけない土地の特徴10選!見分け方まで解説
家を建てるためにまず用意しなければいけないのが、土地。
しかし、簡単に予算や希望に合う土地というのは見つかりません。
またポータルサイトには多くの土地が載っていますが、いくら希望の広さや価格であっても中には家を建てるには向いていない「買わない方がいい!買ってはいけない!」といわれる土地もあります。
適当に選んでしまうと、希望の家が建てられなかったり、想定外の費用が多くかかり予算オーバーとなってしまったり、最悪の場合は一生後悔してしまうことも……。
そこでこの記事では、買わない方がいい・買ってはいけない土地の特徴とその理由を紹介します。
買わない方がいい・買ってはいけない土地の特徴とその理由
買わない方がいい・買ってはいけない土地の特徴とその理由を紹介します。
- 境界があいまいな土地
- 災害リスクのある土地
- 盛土で造成した土地
- 擁壁工事が必要な土地
- 私道に面した土地
- 越境物がある土地
- 市街化調整区域の土地
- 抵当権が設定されている土地
- いびつな形をした土地
- 近隣住民のマナーが悪い土地
①境界があいまいな土地
お隣りさんの土地との境界があいまいな土地は避けましょう。
新しい分譲地などは大丈夫な事が多いですが、区画同士の土地境界なら、昔からある住宅地の中の1区画だけが売り出されてた土地を購入する場合は、しっかりと境界が決められているかを確認する必要があります。
境界線トラブルは、お互いの財産に関わる問題なので法廷にまでもつれるなど事が大きくなってしまうことも少なくありません。
境界標があるか?土地の境目の塀や垣根の所有権はどちらなのか?をしっかりと確認してくださいね。
②災害リスクの高い土地
災害リスクの高い土地は、避けましょう。
日本は災害大国。どこの地域でも地震や豪雨などは見舞われる可能性があります。
しかし、
- 河川の氾濫
- 津波・高潮などによる浸水
- 土砂災害
は災害リスクの低い土地を選べば安全に暮らすことができます。
想像以上の災害が起きている昨今だからこそ、災害リスクの高い土地は買ってはいけません。
③地盤が弱い土地
地盤が弱い土地を買うのは避けましょう。
いくら建物が強固であっても、地盤が弱ければ安定しません。
中でも人工的に埋め立てられた「盛土」の地盤は弱いので、おすすめできません。
また昔沼地、水田、河口であった土地も地盤は弱いでしょう。
家を建てることが出来たとしても地盤改良費用がかなり高額になってしまうこともありますので、注意が必要です。
④擁壁工事が必要な土地
擁壁工事とは、高低差のある土地の傾斜が崩れないように斜面を安定させるための工事です。
多くの自治体ではがけ条例によって、土地の高低差が2メートル以上あり、角度が30度以上の崖の上に家を建てる場合は擁壁を作る必要があります。
土地探しをしていると、新しく造形されたものばかりとは限りません。
擁壁が出来てからかなり築年数が経っていて、現行の基準をクリアするために修復する必要がある土地もあります。
擁壁を作ったり、修復には何十万~何百万の費用がかかりますので、しっかりと確認する必要があります。
⑤私道に面した土地
道路には「公道」と「私道」があります。
私道は私有地であるため、公道では考える必要のないトラブルが起こることがあります。
例えば、私道で
- 道路の修復
- 水道管の本管の修復
が必要となった場合、私道所有者以外の人が勝手に道路を直したり水道管本管を修復したりすることはできません。
私道が共有名義の場合は名義人全員の同意と費用の負担が必要になります。
また、私道の所有者との関係性が悪くなった場合、
- 通行させてもらえない
- 通行料を取られる
といったトラブルもよく起こりがちです。
必ずしもトラブルが起こるわけではありませんが、私道に面する土地を購入する場合は、こういったトラブルの可能性があることも知った上で買うようにしましょう。
⑥越境物がある土地
境界の話と重なる部分もありますが、越境物がある土地はきちんと越境物を取り除いてもらった上で土地を購入するようにしましょう。
よくある越境物は、
- 植栽
- フェンスや塀の傾き
- 地中の水道管、ガス管
です。
多少の越境であっても建築基準法に引っかかったり、住宅ローンが受けられないといった可能性もあるので、できることであれば、こういった土地は買うべきではありません。
⑦市街化調整区域の土地
どんな土地でも家を建てられるわけではありません。
原則として「市街化調整区域」の土地は家を建てる事ができません。
ただし、農地住宅やすでに開発許可を受けている土地、すでに建物が建っている土地では例外的に家を建てることができます。
市街化調整区域で家を建てられる場合でも、
- インフラが整っていない
- 商業施設が近くにない
ことが多いので、利便性を考えると避けるべきでしょう。
⑧抵当権が設定されている土地
抵当権とは住宅ローンなどを借りるときに、購入する住宅の土地に金融機関が設定する権利のこと。
抵当権の残っている土地を購入した場合、債権者が住宅ローンの返済をせず、抵当権が実行され競売になった場合には、あなたは所有権を失ってしまう可能性があります。
必ず土地を購入する際は、抵当権が抹消されていることを確認するようにしましょう。
⑨いびつな形をした土地
- 三角地
- 旗竿地
- 傾斜地
- 極端に細長い土地
といったいびつな形をした土地は買うのを避けましょう。
いびつな形をした土地は、以下のようなデメリットがあります。
- 希望するハウスメーカーで建てられない可能性がある
- 希望の間取りが実現できない
- 土地を有効活用しにくい
- 外構費用や建築費が高くなる可能性がある
土地の価格が安くても、希望通りに建てられなかったり、その他の費用にお金がかかりあまりお得ではないことも多いので、注意が必要です。
風水的にもいびつな形の土地はよくないとされているので、気になる人にはおすすめできません。
とはいえ、我が家は旗竿地ですが特に問題なく住んでいます。実際に現地をよく確認することが大切ですね。
⑩近隣住民のマナーが悪い土地
- ゴミ捨て場が荒れている
- 騒音・悪臭がある
- 道路族がいる
など近隣住民のマナーが悪い土地は、想像以上にストレスのたまる生活になってしまう恐れがあるので避けましょう。
買わない方がよかったと土地選びに失敗した人の口コミ
土地を買った失敗談をSNSで見つけましたので紹介します。
水道関連工事だけで100万以上飛んでいく💸
— ほのぼの🌳 (@XrA4p) April 14, 2021
地盤改良費でトドメを刺されそう🔪😂
地盤調査までいい子にするからこれ以上の支払いは許して欲しい👼
買った土地の隣の家との間に傾いたブロック塀があって、危ないしうちの家建てるついでに撤去して直すってなったんやけど、丁度中間にあるし両方の持ち物になるけど隣のお婆金出せへん言うしうちが費用持つのに、お婆あれこれ文句だけ言うてくる😩めんどくせ😩今日交渉しに行かなあかん😩
— ぺそ{ 3姉妹オカン (@pesorim) October 30, 2020
土地に1000万円以上使っちゃったのは失敗したポイントかも…
— えみ@一条工務店で家を建てる (@Emikkuma304) July 8, 2021
でもあそこがベストだった!広さも場所(ハザードマップ確認済)も良かったんだよ!
半分だったら、もうちょい🏠にお金掛けれたな😂
まさか道路に子供を放置して遊ばせる親がいるなんて知らなかった
— ミケ子 (@sakitan03) June 18, 2022
しかも道を我が物顔で占拠して騒ぎ放題
親は注意しない
最初は静かな土地だったけど次々に道路族が引っ越してきて囲まれて
別の土地にすれば良かったと後悔ばかり
これから家を建てる方へ
袋小路は止めた方が良いですよ#道路族
買わない方がいい・買ってはいけない土地の見分け方とは?
ではどんな土地なら買っても大丈夫なのか?最低限これだけはチェックしておきたい土地の見分け方を紹介します。
- ハザードマップで確認する
- 地名を確認する
- 古地図を見る
- 現地を確認する
- 近隣住民に話を聞く
- ハウスメーカーに確認してもらう
①ハザードマップを確認する
ハザードマップとは、災害が発生した時に危険と想定される箇所や災害時の避難場所などを地図にまとめたもの。
ハザードマップを確認しておけば、自然災害に強い土地か弱い土地かが分かります。
- 浸水のリスク
- 土砂災害のリスク
- 津波、高潮のリスク
- 地震の被害程度、液状化のリスク
土地を購入する際に災害リスクを知っておくことで「事前にどのような対策をしておくべきか」「災害が発生したらどのように行動すべきか」をあらかじめ考えることができるので、必ず確認するようにしましょう。
>>ハザードマップ
②地名を確認する
地名から地域の特性を知ることも可能です。
例えば、以下のような土地は地盤が弱い可能性があります。
- 水に関連する地名……川・河・水・浜・洲・池・沢・岸・泉・沼
- 低地に関連する地名……低・窪・谷・沢・下
- 農耕地に関連する地名……田・野・原・稲
ただし、地名は改称されている事も多いので、参考程度にしておきましょう。
③古地図を見る
地盤の強さは古地図を見ることで、昔の土地の利用状況を調べることができます。
迅速測図と言われる古地図は、明治初期から中期にかけて行われた簡易な測量地図でとても便利です。
古地図は、地域によってはインターネット上で公開されているものもありますし、図書館や資料室で閲覧することも可能です。
関東圏の方は下記のサイトで調べることができるので、ぜひ利用してみてください。
④現地を確認する
土地を購入する際は必ず現地や周辺をしっかりと見て確認しましょう。
- 朝の時間帯
- 夜の時間帯
- 雨の日
などと何度か現地を見ることをおすすめします。
- 通勤通学の時間帯の交通量は大丈夫か?
- 街灯などはあるか?
- 水はけが悪くないか?
など、実際に現地を何度か見てみないと分からないことも多くありますよ。
⑤近隣住民に話を聞く
近隣住民に実際には話を聞いてみるのもおすすめです。
正直に「土地を買おうか検討中である」と話せば、ほとんどの方が快く話をしてくれます。
近隣住民に話を聞くことは、困ることはないか?というデメリット面だけでなく、子育てしやすい環境であるなどその土地のいい面も聞くことが出来るので、とても参考になります。
初対面で聞きづらいと思う方は、トナリスクという近隣調査をしてくれるサービスもありますので、ぜひ利用してみてください。
⑥ハウスメーカーに確認してもらう
土地を購入する際は、あらかじめ建てる予定であるハウスメーカーや工務店の営業マンに同行してもらって確認してもらうようにしましょう。
- 希望の建物が建てられるか分かる
- 土地と建物の総額が分かる
- 家を建てるスケジュールが分かる
など多くのメリットがあります。
思いがけない出費や希望の建物が建てられなかったというトラブルを避けるためにも、土地探しからハウスメーカーや工務店に依頼することをおすすめします。
買わない方がいい・買ってはいけない土地のまとめ
以下に該当する土地は買わない方がいいでしょう。
- 境界があいまいな土地
- 災害リスクのある土地
- 盛土で造成した土地
- 擁壁工事が必要な土地
- 私道に面した土地
- 越境物がある土地
- 市街化調整区域の土地
- 抵当権が設定されている土地
- いびつな形をした土地
- 近隣住民のマナーが悪い土地
買ってはいけない土地と買っても大丈夫な土地を見極め、安心して自分の理想の暮らしができる家を建ててくださいね。