回遊動線はいらない?必要?後悔しないために知っておくべきメリットデメリット
回遊動線に憧れはある一方で、本当に必要なのか?いらないのではないか?と迷ってはいませんか?
最近では間取りの要望で上位にランクインするほど人気の回遊動線。
しかし、「ドアが多くて壁が少なくなってしまった」「なんだか窮屈になってしまった」と後悔するケースも少なくありません。
結論を言うと、回遊動線は作ることを目的にしないで、どの部屋とどの部屋への行き来をスムーズにしたいかを明確にすることが重要です。
この記事でわかること
- 回遊動線のメリットとデメリット
- 回遊動線で後悔しないためのポイント
- 回遊動線を取り入れた間取りのアイディア
ぜひ最後まで読んで、家族の生活スタイルに合った間取り決めの参考にしてみてくださいね♪
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回遊動線はいらない?後悔する前に知っておくべきデメリット
回遊動線がいるかいらないかを決める前にメリットデメリットを理解しておく必要があります。
回遊動線のデメリットは主に以下の5つです。
- 収納スペース・壁が減る
- 耐力壁に影響が出る
- 遮音性が低くなる(プランバシーの確保が難しい)
- スイッチ類の設置位置が限られる
- 子供が家の中を走り回る
回遊動線はいらなかったと後悔しないように、しっかり悪い点も把握しておきましょう!
それぞれ口コミとともに解説します。
収納スペースが減る
回遊動線は家事を楽にする
— 家づくり建築士🍀佐藤百世 (@yothubadesign) May 11, 2023
ということに固執して
狭い土間収納やウォークインクローゼットを2wayで使えるようにする方いるんだけど
通路として使われる面積が増えてるだけで収納量が減ってる
ってこともありますので
小さな範囲での回遊になる場合
要注意です
回遊動線にすると通路や動線を確保するために、収納スペースが減ってしまうことがあります。
動線が良くても収納場所が無く、溢れかえった物が家事の邪魔をしては本末転倒です。
例えば、狭い土間収納やウォークインクローゼットを2wayで使えるようにした間取りの場合、通路として使われる面積が増えた分収納量が減ってしまい、収納が足りないという事態に陥る可能性もあります。
また、歩く動線上に家具を置くと邪魔になるので、家具を置くスペースが限られてしまうこともあります。
家事動線だけにとらわれず、収納スペース、家具の配置もしっかり確保できているか確認しておくことが大事ですね♪
耐力壁に影響が出ることもある
スマホアプリでちょこちょこ「俺の考えた最強の間取り」を作成中。回遊動線!とか言うて扉作りまくってますけど耐震大丈夫ですのん?
— ほ げ ま@Social Distancing (@hogemom29) February 10, 2021
回遊動線は扉が多くなるため、耐震性が弱くなるケースがあります。
回遊動線を採用したいがために、以下のような問題が起きてしまうこともあります。
- 耐震等級3が取得できなかった
- 思わぬところに耐力壁が出来てしまった
長く安心して暮らせるためにもハウスメーカー選びの際は、耐震性を考慮して間取りを考えてくれる会社に依頼することが大切ですよ。
遮音性が低くなる(プライバシーの確保が難しくなる)
間取りを考えるうえで「壁」の存在を大切にして欲しい。
— ピースホーム【香川/工務店/新築/内気なstaff】 (@peacehome_8884) May 14, 2023
部屋と部屋を繋げれば繋げるほど回遊動線だったりと聞こえは良いけれど壁が少ないせいでスイッチが変な位置だったり、生活音が伝わり過ぎたり、デメリットも増えたりします。
本当にその扉は必要?と疑う事も時には必要です。#家づくり #間取り
目の前にいたはずにネコが、音もなく、気付いたら後ろにいるの怖い…
— ちゃりこ☆まん@抱腹絶倒の日々 (@charico_life) April 15, 2023
これが、回遊動線の弊害か…
回遊動線を取り入れると、空間の仕切り壁が少なくなる為、音が通りやすくなってしまうデメリットがあります。
例えば、落ち着いて使いたい場所に回遊動線を作ってしまうと、人の出入りが気になり落ち着かなくて最終的には使わなくなってしまうケースもあるので、要注意です。
- 服を脱いだり来たりする脱衣所
- 着替えをするウォークインクローゼット、ファミリークローゼット
- 書斎やスタディコーナー
スイッチ類の設置位置が限られる
2通りの回遊動線取り入れたけど照明スイッチの配置まで頭回ってなかったな
— あら (@ara_SJ5ZX) January 22, 2023
ひと部屋に2つ出入り口あるからどっちにも照明スイッチつけるとスイッチだらけになるわ
小さい部屋なら一つにして人感にするしかないのかなー
回遊動線にすると壁が少なくなるため為、スイッチやリモコン類を設置できる場所が限られるといったデメリットもあります。
スイッチやリモコン操作をするのにわざわざ遠回りするなんてことは避けたいですよね。
どの場所のスイッチも、見える範囲をすべて操作できるように設置した方がいいですし、使いやすい位置に設置できるとは限らないので、間取りを決める際に確認しておくと良いです^^
子供が家の中を走り回る
家に回遊動線があるデメリット
— 断熱美人 (@dannetsubijin) October 10, 2022
突如、子供たちの室内運動会が始まる
回遊動線は子供にとっては最高の遊び場。
家中をキャッキャと走り回ったり、プラレールなどのおもちゃを走らせたりと大喜びでしょう。
ただし、走り回ってぶつかってケガをしたりするケースもあります。
特に回遊動線にキッチンを通る場合は、気をつけてくださいね。
アイランドキッチンは要注意です。
回遊動線があってよかったと感じるメリット
回遊動線があってよかったと感じるメリットは以下の3つです。
- 家事がスムーズになる
- 渋滞が起こらない
- 部屋が広く感じる
ひとつずつ詳しくお伝えしますね♪
家事がスムーズになる
回遊動線にすると、各部屋へのルートが増えるので、最短距離で移動することができ、家事の効率がアップします。
キッチンで料理をしながらそのまま洗面室に移動して、洗濯物を干したりなど同時に2つ以上の家事ができちゃいます♪
その分時間に余裕ができるので、家族との時間や趣味の時間に充てるのも良いですね。
渋滞が起こらない
回遊動線のある間取りは、行き止まりが無くなるので渋滞が起こりにくくなります。
家族全員が使うキッチンや洗面室はよく混んだり、ぶつかったりしますよね。
回遊動線を取り入れることでスムーズに移動することができ、安全性も確保できます。
部屋が広く感じる
回遊動線は移動しやすいように仕切り壁を少なくするので、部屋が広く感じます。
奥行きのある開放的な空間になるので、気持ちよく快適に過ごすことができます。
壁が無い分、部屋全体を見渡せるので小さなお子さんがいる家庭は特に嬉しいポイントですよね♪
回遊動線で後悔しないためのポイント
回遊動線で後悔しないためのポイントは主に3つです。
- 意味のない回遊動線は作らない
- 通路幅を確保する
- 収納スペースや壁が足りるか確認する
住んだ後に回遊動線なんていらなかったと思うことがないように、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
意味のない回遊動線は作らない(作ることが目的にならないように)
回遊動線を意識しすぎたあまり本来必要なスペースが確保できていなかったと実際に住んでから後悔する方が多くいます。
効率の良い動線を意識することは重要ですが、家庭によって優先するべき内容はそれぞれ異なります。
特に、小さい家の方は要注意!
扉や通路が多くなる分、坪数が増えてしまったり、収納が減ってしまうケースがあります。
家族の生活リズムや物量をしっかり把握した上で、間取りを検討していきましょう^^
通路幅をしっかりと確保する
家事動線が良くても、通路幅が狭いと人や物にぶつかりやすくなり安全性が確保できません。
必要な通路幅は人一人が正面を向いて通るのに約600mm、二人が正面を向いて通るのには約1200mmの幅が必要とされています。
快適に移動ができるように、必要な通路幅をしっかりと確保するように意識しましょう♪
収納スペースや壁が足りるか確認する
動線のほかに、家族に必要な収納スペースやプライバシーを確保できる壁が本当に足りているのか、間取りを決める前に必ず確認しておきましょう。
構造上必要な壁は、間取りや耐震等級の取得有無などによって異なるので、設計士と一緒に確認します。
家族にとって最適な間取りになるよう、しっかりとお家全体のイメージを膨らますことが大事ですね♪
回遊動線が必要かいらないかを決めるポイント
回遊動線が必要かいらないかを決める際には、大前提として「回遊動線を作ることを目的にしない」ことが重要です。
自分たちの要望が叶った家であれば、回遊動線である必要はないですよね?
さらに次の2つのポイントを意識して、必要かいらないかを決めていきましょう。
- 要望を明確にする
- 家の広さ、荷物の量も考慮する
要望を明確にする
「どんな暮らしをしたいのか?」そのためにはどの部屋とどの部屋への行き来をスムーズにしたいかを明確にすることで回遊動線がいるかいらないかを決めることができます。
例えば、洗濯動線を良くしたい場合は、脱ぐ→洗濯機→干す→しまうの動線が重要です。
無理にキッチンまで回れるようにする必要はないわけです。
回遊動線にすることで結果的に無駄をなくし便利になるならいいですが、意味のない回遊動線はいらないですよ。
適所に収納がある方が便利ですからね!
どんな暮らしをしたいのかは間取りを作る上で最重要ですので、しっかりと考えてみましょう。
家の広さ、荷物の量も考慮する
小さい家の場合は動線に固執し過ぎるとかえって住み難くくなることがあります。
回遊動線は収納や家具を置くスペースが減ることになるので、必要なものがちゃんと置けるかも検討してみましょう。
荷物の量は、ライフスタイルや家族の人数によって全然違いますので、他人を参考にしてはいけませんよ。
- 家のどこに何を収納するか
- 家具は置けそうか
- 歩きやすそうか?無駄はないか?
こういった点を間取り図に書き込んで、チェックしてみてくださいね。
回遊動線を取り入れた間取りのアイデア
回遊動線を取り入れた間取りのアイディアをご紹介します。
- リビング・洗面脱衣室・クローゼットをつなぐ
- 玄関からキッチンまでの間にパントリーを設ける
- 家族用と来客用の通路を設ける
思わず採用したくなる間取りばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
玄関→リビング→キッチン→ランドリー→玄関
洗面脱衣室で洗濯が終わったら、そのままークローゼットに洗濯物を収納し、リビングに戻るといった家事を最優先に考えた間取りです。
お風呂に入る前もリビングからクローゼットに向かい、パジャマや下着を取って洗面脱衣室に直行することができます。
洗濯物を各居室に片付けにいく手間が無いので、お子さんがいる家庭には特におすすめです♪
玄関→パントリー→キッチン→LD→玄関
玄関からパントリーに直接向かい、買ったものを収納してからキッチンに移動できるので、料理をよくする家庭におすすめの間取りです。
スーパーから重い荷物を持って帰ってきた後の移動距離が短いのはかなり嬉しいポイントですよね♪
キッチンまで直行できるので、すぐに料理に取り掛かることができます。
玄関→シューズクローク→リビング→玄関
玄関からリビングまでに家族用と来客用の通路を設けることで、来客時に家族の生活感を見せない間取りです。
家族はシューズクロークを通ってリビングに向かう動線にすることで、玄関を綺麗に保ちつつ、帰ってきてそのままシューズクロークに物を収納できるといったメリットがあります。
アウトドア好きや来客の多い家庭におすすめです♪
回遊動線の間取りの実例はカタログでたくさん見れます
共働きが多い現在、家事動線のいい家にしたいという要望がとても多く、回遊動線もとても人気の間取りです。
そのため、各ハウスメーカーのカタログでも実例集にたくさん載っています。
ハウスメーカーカタログには、
- 家族構成
- 間取り図
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がセットで載っているので、とても参考になりますよ。
「たくさんの間取りを見て、アイデアが欲しい」という人は、ぜひハウスメーカーカタログをぜひ見てみてください。
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回遊動線はいらないか必要か|まとめ
回遊動線のメリット・デメリットと後悔しないためのポイントや間取りをご紹介しました。
回遊動線は移動距離を短くし、家事の効率を上げる一方で、収納スペースが足りなくなるなどのデメリットもあります。
動線や収納量など何を最優先にするべきなのか、今の生活を見直して事前に考えておくことが重要です^^
ぜひこの記事を参考に、家族に寄り添った間取りを検討してみてくださいね♪
間取りで後悔・失敗しないためには?
たった2つのステップを踏むだけで、間取りで大きな後悔・失敗はなくなります。
どちらも家で簡単にできる事なので、一生に一度の家づくりで後悔したくない人は必ずやっておきましょう。
STEP.1|カタログで間取りをたくさん見る
理想の間取りを作るには、やりたい事をしっかりと決めることが重要です。
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STEP.2|間取り診断を受ける
- 本当にこの間取りで大丈夫かな?
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と不安な時は、間取り診断を受けましょう。
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