ハウスメーカー・住宅の値上げ状況2025最新版!ウッドショックによる影響と今後の見通し

「ウッドショック」という言葉を耳にするようになってから早4年。
様々な要因から2025年もハウスメーカー・住宅は、かつてないほどの値上げが続いています。
具体的に言うと、大手ハウスメーカー各社2023年と比べ坪単価5万円ほどの値上げです。
- ウッドショック、アイアンショック、半導体ショックなどあらゆる原材料、住宅設備の高騰
- ロシアウクライナの争いによる燃料高
- 円安
住宅関連資材も2022年4月から値上げラッシュが続いています。
住宅価格高騰により、今家を建てるべきか迷われている方も多いと思います。
そこでこの記事では、
について分かりやすくまとめています。ぜひ気になるところから読んでみてください。
予算内で理想の家を建てる方法
予算内で自分の要望が叶う家を建てるには、複数のハウスメーカーや工務店を比較することが重要です。
比較することで、相場感や各住宅会社の強みや提案力が良く分かりますよ。
「タウンライフ」を使うと、自分の要望にあったカタログや間取り案・概算見積もりが届くので、それぞれのハウスメーカーの特徴がつかめます。
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住宅価格が徐々に値上がりしています。1ヶ月後には100万円以上上がることさえあります。
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ハウスメーカー・住宅の値上げ状況(2025年1月現在)
ハウスメーカー各社に値上げ状況を紹介します。
ただし、ハウスメーカーでは、地域や商品によって、価格や利益率の設定を変えています。
また、状況の変化も激しいですので、最新の情報は各ハウスメーカーの営業担当に直接ご確認ください。
また、新情報や訂正等ありましたら、コメントからご連絡くださると助かります。
積水ハウス
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2022年6月と8月に大幅な値上げを実施。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
ダイワハウス
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
直近では、
- 鉄骨・・・2022年4月に値上げ
- 木造・・・2022年5月に値上げ
2022年10月に再値上げが発表されています。(約3%の値上げ)
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
住友林業
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
直近では、2022年7月に坪5万円程度の値上げを実施。
資材の見直しを半年に一度しているため、今後も値上げがありそう。
三井ホーム
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
一条工務店
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2022年4月、5月、6月と毎月5,000円ずつ坪単価の値上げを実施。
さらに22年7月~23年3月のどこかで坪単価月1.5万円の値上げ予定。
>>一条工務店の値上げ情報【2022最新】ウッドショックの影響は続いてる?
ミサワホーム
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
スウェーデンハウス
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
パナソニックホームズ
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
直近では、2022年7月に10%値上げ
へ―ベルハウス
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
直近では2022年6月に値上げ
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
セキスイハイム
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
タマホーム
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年からの半年ほどで約10%程度値上げしているとのこと。
2021年と比べ、坪単価5万~8万円程度値上げされました。
住友不動産
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価8万円程度値上げされました。
桧家住宅
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
年内にあと2回ほど値上げが予定されているとのこと。
2021年と比べ、坪単価8万円程度値上げされました。
ヤマト住建
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2021年と比べ、坪単価5万円程度値上げされました。
アイ工務店
2021年のウッドショック以降、段階的に値上げが続いている。
2022年8月に坪単価2~3万円の値上げを予定しているとのこと。
2021年と比べ、坪単価8万円程度値上げされました。
中小の工務店の方がウッドショックの影響大
私のInstagramでフォロワーさんに影響を伺った所、工務店の方がやはり大きな影響が出ているようです。

▼実際にいただいた影響の一部がこちら
200万アップと言われました…
WICの棚の可動棚まで値上げだそうです。
当初は何枚でも可動棚OKと言われていたのに、枚数制限もついてお金もアップすると言われました
梁をつけたかったのに、現状無理!と言われました
工期のめどが立たないと言われたので、再度ハウスメーカーを検討中です
工期の時の木材価格がわからないため、価格が納品時の時価になると言われ、金額が読めないので、違う工務店を探しています。
ウッドショックとは?

現在、「ウッドショック」と呼ばれる木材不足が深刻化しています。

木材価格は1年前の3.7倍!!
必要なのに木材が手に入らない状況なんです。理由は、世界的に住宅市場が活況だから。
詳しく言うと、
- 日本の建築用木材の約7割が海外の木材に頼っているから
- アメリカを中心とした海外の住宅需要が上がっているから(このご時世でどの国も巣ごもり需要が増えた)
- アメリカはコロナによる経済対策で低金利政策を打ち出しており、住宅ローンを組みやすくなり、需要が増えたから
- 世界的にコンテナ不足で、日本が輸入できる量に限りがあるから
- 中国の景気回復による木材需要の増加
今まで海外の木材に頼ってきたのに、海外で木材の需要が増えたから、日本まで回ってこない状況なんです。

こんな所にまでコロナの影響が…
国産の木材に頼る事はできないの?
もちろん、国産の木材に頼る動きも出てきています。すでに杉やヒノキなど国産の木材の価格も上昇中。
ただ木材の伐採は、乾燥した冬に行うのが一般的なため、湿気の多い夏は切り出しにくいそう。
また、日本の林業は高齢化による人材不足が深刻で、急な需要増に対応するのが難しいとされています。
ウッドショック、半導体ショック、ロシアショックによるハウスメーカー・住宅への影響は?
マイホームを購入するにあたり、ウッドショック・半導体ショック・ロシアショックなどによる影響は主にこの5つ。
- 住宅価格の値上がり
- 住宅設備の値上がり
- 工期の遅れ
- 家具の値上がり
- 外構費用の値上がり
住宅価格の値上がり
住宅業界全体で、大幅に値上がりしています。
大手ハウスメーカーでも坪単価5万円ほど値上がりしている事が多く、様々な設備費用も合わせると一戸あたり200万以上の値上がりしている所が多い印象です。
各ハウスメーカーによりますが、2022年6月と秋頃で段階的に値上げを実施する所が多いです。
木造住宅だけでなく、鉄骨メーカーでも合板などが使われるため、影響が出ています。
住宅設備の値上げ
キッチン、お風呂、洗面台、トイレなどの住宅設備も軒並み値上がりしています。(2022年12月現在)
シェア率上位メーカーであるリクシル、パナソニック、タカラ、クリナップ、TOTO、トクラスなどを調査しましたが値上げに幅はあるものの全社で値上がりしています。
シェア率上位メーカーの値上げ状況を確認すると、
- キッチン・・・2~10%の値上げ→10万~20万円ほどの値上げ
- ユニットバス・・・4~40%の値上げ→20~60万円ほどの値上げ
- 洗面台・・・2~10%の値上げ→5~10万ほどの値上げ
- トイレ・・・2~30%の値上げ→3~10万ほどの値上げ
住宅設備だけでもトータルで40万~100万円ほどの値上がりです。
工期の遅れ
木材の調達の目途が立たないため、工期が大幅に遅れている工務店も少なくありません。
工期が遅れると、その分アパートなどの賃料もかかってしまうので、なかなかきついですよね。
なんとか工期を遅らせないためにも、床材を変更したり、サイズ変更をしたり、国産の木材を調達したりと、各社努力しています。
家具の値上がり
ウッドショックの影響は住宅だけでなく、家具にまで及んでいます。
- マスターウォールは2021年7月から最大20%の値上げ
- 大塚家具、一部商品を値上げ
など
外構費用の値上がり
ウッドショックにより、外構費用の値上がりしたという情報をいただきました。
- ウッドデッキ
- 目隠しフェンス
樹脂製ではなく、木材の雰囲気が好きな人はちょっとツラい状況ですね…
ウッドショックの見通し!ハウスメーカー・住宅の値上げはいつ落ち着くの?
ロシアウクライナの状況、円安などが収束する兆しが見えていないため、
現状、ハウスメーカーの値上げは落ち着く兆しは見えていません。
今後の見通し!落ち着けば、値下がりするの?
ウッドショックや近況が落ち着いても、残念ながら「値下げはない」というのが住宅業界の暗黙のルールです。



「価格は変わらず、今だけ○○がキャンペーンでついてきます」ってよく聞くよね。そんな感じで、値下がりがしません
ウッドショックの影響関係なくしても、住宅業界以外でも物価は基本的に上がり続けます。
大手ハウスメーカーにしろ、住宅設備メーカーにしろ、大手は一時的な値上がりであればそれをまかなえるだけの財力を持っているはずです。長期的な目線で値上げを決めているはず
値下げをすれば高値で買った人からのクレームも出ることは安易に想像がつきますので、値下げは基本的にないと考えておいた方がいいでしょう。
つまり今が一番安く家を買える時期です。
ハウスメーカー・住宅の値上げ対策!これから家を建てる人はどうすればいい?
では、このハウスメーカーが軒並み値上げしている状況で、結局これから家を建てる人はどうすればいいのかを注意点も合わせて紹介します。
1.早めに行動をはじめよう
将来的に家を建てたいなと思っている方は早めに行動をはじめましょう。
「子供が小学校に入る前には建てたい」など漠然と家づくりを考えている人は、今後ますます値上がりして後悔しないためにも今すぐ家づくりをスタートさせましょう。
悠長なことを言っている場合ではありません!←本当に!
- ハウスメーカー探し
- 間取り決め
- 設備・仕様決め
- 着工・引き渡し
といった流れで注文住宅の場合、1年~1年半ほどかかります。
しかし、多くのハウスメーカーでは、契約した時の坪単価で値段が据え置かれるので、引き渡しまでに坪単価が上がったとしても価格は変わりません。
ハウスメーカーさえ決まってしまえば早く契約した方が絶対にお得です。
また、今は低金利ですし、補助金も充実していますよ。
- 住宅ローン金利がまだまだ超低金利
- 住宅ローン控除期間が13年
- 最大100万円「こどもみらい住宅支援事業」
- 最大112万円「ZEH補助金制度」
ただし、ハウスメーカー選びは重要ですので、しっかりと検討しましょうね。
家づくりの流れは以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。


▼家づくりにかけられる予算がわからない方はこちらの記事も参考にどうぞ。


2.しっかりと具体的な見積もりを出してもらってから契約しよう
早く契約しなければととりあえず契約するのは厳禁です。
坪単価は変わらなくても、間取りの広さ、設備の仕様が変われば大きく価格は変わります。
無理だと感じて契約解除するにも解約料がかかる場合がありますし、契約後に予算より大幅にオーバーしてしまい、住宅ローンがキツイなんていう状況になりかねません。
あなたの希望をしっかりと反映させた具体的な見積もりを出してもらってから契約するようにしましょう。
坪単価が上がっている今、ベランダなし、寝室を狭くする、廊下をなくすなど予算オーバーを防ぐ方法はさまざまありますので、諦めないでくださいね。
3.契約後、価格変更がないか確認しよう
ハウスメーカーの契約書には、「不可抗力や不測の事態の際には工期や金額の変更が可能」といった内容が記述されていることが多いですが、ウッドショックがこれに該当し、契約後にも関わらず値上げしてしまう場合があります。
また「契約後や着工後に工期、価格に変更があるかもしれないが大丈夫か」という合意書を求められることもあります。
- どういった契約になっているのか?
- 万が一値上げとなった場合の負担はどれくらいになりそうか?
をしっかりと確認しておくようにしましょう。
4.1社だけでなく、複数社で相見積もりを取ろう
ハウスメーカーを決める際は、必ず複数社で相見積もりを取るようにしましょう。
- 比較しなければ相場もわからなければ、強みもわかりません。
- 同じ要望を伝えても、性能も価格も間取りも違います。
色々な提案も見て、自分の要望に一番合っている住宅会社を選びましょう。

