【究極の節約術】一条工務店のN式とは?電気代が安くなる設定方法とデメリット


一条工務店で暮らし始めたのに、思ったより電気代が安くならなくて気になっている…。
この記事では、一条工務店のオーナーの間で話題の「N式」という節約術について解説します。
結論から言うと、N式とは太陽光発電の電気を売る「売電」をやめて、自分の家で使い切る「自家消費」に切り替えることで買電を減らす非公式の節約術です。
- 太陽光を「売る」より「使う」に切り替える節約術
- 設定は3ステップで完了
- ただしエコキュートの保証リスクに要注意
- 電力会社の見直しならオクトパスエナジーも選択肢
N式は一条工務店が公式に案内している仕組みではなく、オーナーが編み出した非公式の運用方法です。
設定自体は難しくありませんが、知らずに始めるとデメリットに気づけないまま実践してしまうことになります。
それでは、N式の仕組みから設定方法、注意点まで順番に見ていきましょう。
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そもそも「N式」とは?一条工務店で話題の電気代節約術の仕組み


一条工務店のオーナーの間で「N式」という言葉を目にする機会が増えています。
まずは、N式がどんな仕組みの節約術なのかを整理していきましょう。
- N式は「売電」をやめて「自家消費」に特化する非公式の節約術
- なぜ話題に?背景にあるFIT買取価格の下落
- 考案者はインスタグラマー「なあたン」さん
それぞれ順番に解説します。
N式は「売電」をやめて「自家消費」に特化する非公式の節約術
N式の考え方はシンプルで、太陽光発電で作った電気を電力会社に「売る」のではなく、自分の家で「使い切る」ことを徹底するというものです。
専門的には、この「使い切る」ことを自家消費(じかしょうひ)と呼びます。
反対に、余った電気だけを電力会社に売る従来の方式は、余剰売電(よじょうばいでん)と呼ぶのが一般的です。
- 太陽光発電の余剰電力をできるだけ売電しない
- 発電した電気を蓄電池やエコキュートで使い切る
- 電力会社からの買電量をできるだけ減らす
N式を実践して「電気代が1,000円台に収まった」という報告もインターネット上に複数見られます。
ただし、これは天候や家族構成にも左右される個人の実践結果であり、誰もが同じ結果になるわけではない点は押さえておきましょう。
なぜ話題に?背景にあるFIT買取価格の下落
N式がこれほど注目される理由は、太陽光の売電価格が下がり続ける一方で、私たちが買う電気の価格は上がり続けているという市場の変化にあります。
太陽光の余剰電力を国が決めた価格で買い取ってもらえる制度が、FIT(固定価格買取制度)です。
このFITの買取価格は、制度が始まった当初と比べて大きく下落しています。
| 年度 | 買取価格(10kW未満) |
| 2012年度 | 42円/kWh |
|---|---|
| 2022年度 | 17円/kWh |
| 2025年度(4〜9月期) | 15円/kWh |
(参考:資源エネルギー庁「買取価格・期間等|FIT・FIP制度」)
一方で、私たちが電力会社から買う電気は30円/kWhを超えることも珍しくありません。
「安い価格で売る」よりも「高い電気を買わない」方が経済的に合理的、という状況こそが、N式という自家消費戦略が生まれた背景です。


考案者はインスタグラマー「なあたン」さん
「N式」というキャッチーな名前は、この方法を考案し、SNSで広めたインスタグラマー「なあたン」さんの頭文字に由来します。
一条工務店のグラン・セゾンにお住まいのなあたンさんが、ご自身の実践記録をInstagramで公開したことがきっかけで、多くのオーナーに広まりました。
- 考案者:なあたン(na_tan)さん・一条工務店グラン・セゾン施主
- きっかけ:Instagramでの実践記録の共有
- 特徴:一条工務店の公式ではなく、オーナーコミュニティ発の非公式な運用方法
一条工務店がN式を公式に推奨しているという情報は確認できないため、あくまで施主発信のアイデアという位置づけで捉えておくのがよいでしょう。
【一条工務店 N式の設定方法】電気代を抑える3つのステップ


ここからは、一条工務店でN式を実践するための具体的な設定方法を、ステップごとに解説します。
- STEP1:基本料金0円の電力会社に切り替える
- STEP2:パワーモニター(クラウドHEMS)の使い切りレベルを調整する
- STEP3:エコキュートを昼間沸き上げに設定する(自己責任)
特にSTEP3はリスクを伴う設定のため、内容をよく理解したうえで進めてください。
STEP1:基本料金0円の電力会社に切り替える
最初に行うのは、電力会社の契約を「基本料金0円」のプランに変更することです。
従来の電力契約では、電気を使わなくても毎月一定の基本料金がかかります。
これでは、いくら自家消費を頑張っても請求額はなかなか下がりません。
そこで、基本料金・燃料費調整額が0円のプランを提供している新電力に切り替えるのがN式の第一歩です。
- オクトパスエナジー:「シンプルオクトパス」は基本料金・燃料費調整額0円。太陽光家庭向けの「ソーラーオクトパス」もある
- リボンエナジー:基本料金0円に加え、太陽光・蓄電池の利用世帯向けの割引メニューがある
とくにオクトパスエナジーは、太陽光発電がある家庭向けのプランを用意しているため、これから電力会社の切り替えを検討するならチェックしておきたい選択肢です。
申し込みはWebサイトから完結し、工事の立ち会いも必要ありません。
注意点:売電契約は変更しません。
あくまで買電(電気を買う)契約だけを切り替える形です。
STEP2:パワーモニター(クラウドHEMS)の使い切りレベルを調整する
次に、蓄電池の充放電を管理するHEMS(ヘムス)の設定を見直します。
HEMSとは家庭のエネルギー管理システムのことで、一条工務店ではこの役割を専用アプリ「パワーモニター」が担う形です。
この設定の目的は、蓄電池の充放電ロジックを「自家消費を優先するモード」に切り替える点にあります。
- パワーモニターアプリを起動する
- 「運転モード」を単価がフラットな契約なら「節エネ」に設定する
- 「使い切りレベル(残量下限)」を設定する
使い切りレベルの目安は15%程度(冬場や停電への不安が強い地域は20%程度)とされていますが、N式ではこの数値をさらに小さくして、蓄電池をより深く使い切る運用が実践されているのです。
「節エネ」モードは太陽光発電での充電を優先し、使い切りレベルを下げるほど夜間に蓄電池を使い切る設定になります。
これで、日中の余剰電力を夜間に活用する準備が整いました。


STEP3:エコキュートを昼間沸き上げに設定する(自己責任)
ここがN式の核心であり、もっともリスクを伴うステップです。
実行は慎重に、自己責任で判断してください。
目的は、エコキュートに「今は深夜だ」と錯覚させ、太陽光が発電している昼間に沸き上げ運転をさせることです。
具体的には、エコキュートのリモコンから日時設定を開き、内蔵時計を正確に12時間ずらします。
これにより、エコキュートは昼間の発電時間帯を「電気代の安い深夜時間」と誤認し、自動で沸き上げを開始します。
- 機種による違い:操作方法は機種により異なります。ご自宅のエコキュートの取扱説明書で日時設定の方法を確認してください。
- 重要:この操作はメーカー非推奨であり、保証が無効になる可能性があります。詳しくは次の章で解説します。
なお、近年発売の一部のエコキュート機種には、太陽光発電との連携を前提とした公式機能が搭載されているモデルも登場しています。
時計をずらす前に、まずはご自宅のエコキュートにこうした公式機能がないかを確認するのが安全な進め方です。
知っておきたい!一条工務店のN式の4つのデメリット


節約効果のあるN式ですが、良い面だけを見て飛びつくのは避けたいところです。
実践する前に知っておきたいデメリットが4つあります。
- 特に注意したい:エコキュートのメーカー保証に影響する可能性
- 天候が悪いとお湯が足りなくなる「湯切れ」のリスク
- 天気予報のチェックなど日々の管理に手間がかかる
- 電力会社の契約変更で気をつけたいポイント
順番に見ていきましょう。
特に注意したい:エコキュートのメーカー保証に影響する可能性
N式を検討するうえで、避けて通れないのがこの問題です。
エコキュートの時計をずらす設定方法は、メーカーが想定していない使い方のため、故障した際にメーカー保証の対象外になる可能性があると複数の情報源で指摘されています。
エコキュートは決して安くない設備であり、その修理費も大きな負担になりかねません。
- 理由:メーカーの保証規定では、取扱説明書に記載のない使い方による故障は対象外とされるのが一般的
- 結果:保証期間内であっても、修理費用が自己負担になる可能性がある
- 覚悟:N式の実践は、このリスクを理解したうえで行う自己責任の判断が求められる
N式で得られる節約効果と、万が一の修理費用を天秤にかけ、それでも実行するかどうかを冷静に判断することが求められます。
天候が悪いとお湯が足りなくなる「湯切れ」のリスク
N式は、その効果の源を太陽光発電に依存しています。
そのため、梅雨や台風、冬場の曇天など悪天候が続くとN式の前提そのものが崩れてしまうのです。
発電量が不足すれば、無料の電気でお湯を沸かすことができません。
その結果、高価な昼間の電気を買って沸き増しをせざるを得なくなり、かえって電気代が高くつく事態も考えられます。
さらに、お湯が使えなくなる「湯切れ」のリスクにも注意が必要です。
- 来客でお風呂の使用回数が増えた
- 冬場でお湯の使用量が増えた
- 曇りの日が続き、十分な量を沸き上げられなかった
こうした状況で計画的な管理を怠ると、温かいシャワーを浴びられない日が出てくるかもしれません。
天気予報のチェックなど日々の管理に手間がかかる
N式は、一度設定すれば後は自動で節約してくれる仕組みではありません。
その効果を引き出すには、日々の能動的な管理が欠かせないというのが実情です。
具体的には、以下のような作業が日常的に発生します。
- 天気予報の確認:翌日が雨なら、夜のうちに手動で沸き増しをして湯切れを防ぐ
- 生活パターンの予測:来客の予定があれば、お湯の使用量を見越して多めに沸かす
- 家電の稼働計画:洗濯乾燥機や食洗機など電気を多く使う家電は、発電量が多い昼間に集中させる
こうした管理を負担に感じるか、それとも楽しみながら続けられるかは、人によって分かれるところです。
ご自身のライフスタイルが、このこまめな管理スタイルに合っているかどうかを見極める必要があります。
電力会社の契約変更で気をつけたいポイント
基本料金0円の新電力への切り替えはN式の基本ですが、ここにも押さえておきたいポイントがあります。
特に注意したいのが、近年の燃料費高騰の影響です。
大手電力会社が設定している燃料費調整額の上限が、多くの新電力では撤廃されているケースがあります。
これにより、悪天候が続いて買電量が増えた際に、想定外の請求額になるリスクも考えられます。
- 燃料費調整額:上限がないプランでは、市場価格の変動が電気代に反映されやすい
- 事業の状況:新電力は各社で経営体力に差があり、契約前にサービスの継続性も確認したい
電力会社を切り替える際は、目先の基本料金だけでなく、料金プランの詳細まで確認しておくことが大切です。
N式は一条工務店の家じゃないとできない?向いている家庭の条件


N式は一条工務店の家じゃなきゃできないのか、気になっている方も多いはずです。
ここでは、N式の応用範囲と、向いている家庭の条件を整理します。
- 太陽光・蓄電池・エコキュートがあれば一条工務店以外でも応用できる
- なぜ一条工務店だとN式の効果が出やすいのか
- 家族構成・地域でみるN式が向いている家庭・向かない家庭
あなたの家がN式に向いているかどうか、一緒にチェックしていきましょう。
太陽光・蓄電池・エコキュートがあれば一条工務店以外でも応用できる
結論から言うと、条件さえ揃えば、一条工務店以外の住宅でもN式の考え方は応用可能です。
N式の核となる考え方は、ハウスメーカーを問いません。
ただし、同等の効果を得るためには、いくつかの条件があります。
- 太陽光発電システムが設置されている
- エコキュートが設置されている
- できれば家庭用蓄電池もあること(なくても①②だけで一定の効果は見込める)
蓄電池がない場合はN式の効果が小さくなりますが、基本料金0円プランへの切り替えとエコキュートの昼間沸き上げだけでも、電気代を抑える効果は期待できます。
なぜ一条工務店だとN式の効果が出やすいのか
一条工務店の家でN式が話題になりやすいのには理由があります。
土台となる住宅性能と、太陽光・蓄電池のコストパフォーマンスの両方が優れている点です。
一条工務店の代名詞である断熱・気密性能は、家全体のエネルギー消費量を抑える土台になります。
- UA値(断熱性):主力商品「アイ・スマート」で0.25W/㎡・K。寒冷地の断熱基準も標準仕様でクリアしている
- C値(気密性):全棟で気密測定を実施。平均実測値0.59㎠/㎡という数値も複数の施主ブログで紹介されている
(参考:一条工務店「高断熱構造」)
加えて、太陽光パネル・蓄電池をグループ会社の自社工場で生産し、施工まで一貫して手がけることで、中間マージンを抑えた価格を実現しているという情報もあります。
設備の初期費用が抑えられていることが、N式に挑戦するオーナーが多い理由のひとつといえるでしょう。


家族構成・地域でみるN式が向いている家庭・向かない家庭
N式は、すべての家庭に向いているとは限りません。
ご家庭のライフスタイルや、お住まいの地域の日照条件によって向き不向きが変わってきます。
N式に向いている家庭
- 比較的お湯の使用量が少ない2〜3人家族
- 日中の在宅時間が長く、電力消費を昼間にシフトしやすい
- 日々のエネルギー管理を楽しめるマメな性格
N式にあまり向いていない家庭
- お湯の使用量が多い5人以上の大家族
- 冬場に日照時間が短い地域(雪国・曇天が多い地域)
- こまめな管理は苦手で、手間をかけたくない
とくに冬場の日照時間が短い地域では、無理にN式を続けようとせず、深夜電力でお湯を沸かす従来のスタイルに一時的に戻すなど、季節に応じた柔軟な運用をしているオーナーも多いようです。


一条工務店のN式に関するよくある質問
最後に、N式についてよく寄せられる質問にQ&A形式でお答えします。
N式とはそもそも何ですか?
太陽光発電の電気を売る「売電」ではなく、自分の家で使い切る「自家消費」に切り替えることで電気代を抑える、一条工務店オーナー発の非公式な節約術です。
詳しくは「そもそもN式とは」で解説しています。
一条工務店のN式は具体的にどう設定すればいいですか?
①電力会社を基本料金0円のプランに切り替える、②パワーモニターの使い切りレベルを調整する、③エコキュートを昼間沸き上げに設定する、という3ステップです。
各ステップの詳しいやり方は「N式の設定方法」で解説しています。
N式とオクトパスエナジーはどんな関係がありますか?
N式の第一歩は基本料金0円の電力会社への切り替えで、オクトパスエナジーの「シンプルオクトパス」「ソーラーオクトパス」はその選択肢のひとつです。
詳しくは「STEP1:電力会社の切り替え」で解説しています。
クラウドHEMSとは何ですか?一条工務店ではどう呼ばれていますか?
HEMSとは家庭のエネルギー管理システムの総称で、太陽光・蓄電池・家電の使用状況を見える化する仕組みです。
一条工務店では専用アプリ「パワーモニター」がこの役割を担っています。詳しくは「STEP2:パワーモニターの設定」をご覧ください。
N式を実践すると電気代はどのくらい節約できますか?
N式を実践して電気代が1,000円台に収まったという報告も見られますが、天候や家族人数、地域によって効果は大きく変わります。
季節ごとの違いは「向いている家庭の条件」で解説しています。
N式で特に気をつけたいデメリットは何ですか?
エコキュートの時計をずらす設定がメーカー非推奨の使い方となり、故障時にメーカー保証の対象外になる可能性がある点です。
詳しくは「エコキュートのメーカー保証」で解説しています。
蓄電池がなくてもN式はできますか?
蓄電池がなくても、基本料金0円プランへの切り替えとエコキュートの昼間沸き上げだけで、一定の節約効果は見込めます。
詳しくは「一条工務店以外でも応用できるか」で解説しています。
一条工務店はN式を公式に推奨していますか?
一条工務店がN式を公式に案内しているという情報は確認できず、あくまでオーナー発信の非公式な運用方法という位置づけです。
考案の経緯は「考案者について」で解説しています。
エコキュートの時計をずらさずにN式のような設定はできますか?
機種によっては、太陽光発電との連携を前提とした公式機能が搭載されている場合があり、その場合は保証を維持したまま昼間沸き上げが可能です。
まずは取扱説明書の確認から始めるとよいでしょう。詳しくは「STEP3:エコキュートの設定」をご覧ください。
雪国や曇りが多い地域でもN式は意味がありますか?
冬場は発電量が減るため効果は限定的ですが、春から秋にかけてはN式を活用し、冬は無理をしない柔軟な運用をしているオーナーが多いようです。
地域別の考え方は「向いている家庭・向かない家庭」で解説しています。
まとめ:一条工務店のN式は仕組みとリスクを理解して取り入れる節約術
ここまで、一条工務店のN式について、仕組みから設定方法、デメリットまでを解説してきました。
この記事のポイント
- 売電より自家消費がN式の基本の考え方
- 3ステップで今日から設定できる
- エコキュートの保証リスクを理解してから実践
- 電力会社の見直しならオクトパスエナジーも選択肢
N式は、仕組みとリスクの両方を理解したうえで取り入れれば、電気代を大きく抑えられる可能性のある節約術です。
一方で、エコキュートの保証や天候による発電量の変動など、事前に知っておくべき注意点もあります。
まずはリスクの少ない電力会社の切り替えから始めて、ご自身のライフスタイルに合う範囲で無理なく取り入れていくのがよいでしょう。



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